若い時経験した苦い思いは、一生忘れられないものとなります。
それからの、私の医師としての歩みに、最大の影響を与えたのは、この臍帯埋め込みの事例でした。
医療に携わるも者は、患者さんの信任を、重く受け止め、自己の最善の知識と、技術を磨き、間違いなく治療しなくてはならないのです。
其の為には、可能な限り自分自身で、体験して、どんな感じとなるのか、どれほどの苦痛、刺激がありその結果がどういう事になるのか、患者さんに説明すべきだと思うようになったのです。
受け止める感覚は、当然個人差がありますが、体験して置けばより具体的に説明ができ、何かに例えて表現することも可能になります。
私は、幼時から下腿の骨折、虫垂炎、近年では、心筋梗塞、などで二回も救急車に乗り、その病気の苦しさと共に、如何に救急車のクッションが悪く、乗り心地の良くない事をも体験して、しっかり判りました。