早起きしての山登り、読書に明け暮れする日々が単調に続いたある日の事だった。
読書は晴れの日には、春めいて暖かい自分の小屋で寝転がってすることが多くなっていた。
そんなある日の朝、山から下りて小屋の方へ歩き始めた時である。
「ニャー、ニャー」と、か細い鳴き声が微かにきこえてきた。
どうも警察署の広場の方からのようだ。
本を読み始めたが、なんとも気になって、読むのが虚ろになり駄目だ。
小屋から這い出して鳴き声のする方へ足音を潜めて近づいていった。
そこで見つけたのは、小さい、とても小さい猫だった。