こんな暮らしもいいな。

憧れひとつ、みっけ。


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バックパッカーとして世界中を旅して日本に戻ってきた直後だった。金なし、家なし、仕事なしで、これからどうしようか悩んでいる時に、今住んでいる古民家のオーナーが、「住んでみないか?」と誘ってくれたのだ。そして、二つ返事でオーケーすると、流れに身をまかせるように滝ヶ原にやってきた。




それでも、近所の人たちは、突然越してきた諒さんを心配して、「大丈夫か?」と様子を見にきたり、採れた野菜を持ってきてくれたりした。見よう見まねで畑作りをし始めると、今度は、「そうじゃない、こうするんだよ」と、教えてくれる。こうして支えられながら、ちゃんと「こんにちは」「ありがとう」「すみません」のあいさつを続けるうちに、近所の人たちと少しずつつながりが増えて行った。

東京にいる時より屋外で過ごす時間が増え、どこからともなくご近所さんと何気ない会話が始まる。「畑をちょっと手伝って」とお願いされれば手伝いに行き、「みんなで飲みませんか」と誘えば人が集まってくる滝ヶ原。諒さんはここを、訪れる人が自分たちの理想に想いを馳せ、実現できる「ユートピア」にしたいと言う。

「自分が好きなものってどこにいても変わらないし、ここなら情報に流されずに好きなことに集中できる。それに、田舎は都会にも負けないくらい、かっこいいんですよ。小さな虫でも、白に赤!?みたいな色の組み合わせとか、バラのピンク色がすっごくかわいい、とかすごく新鮮で」

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あー、豊かだなぁと思う。

私もユートピアを見つけようっと。