星野道夫さんの『旅する木』

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いつかある人に聞かれたんだ。



「例えば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさや気持ちをどんなふうに伝えるだろうって。」



「写真をとるか、もし絵がうまかったらキャンバスに書いて見せるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな。」



「その人はこう言ったんだ。自分が変わっていくことだって・・・。
その夕陽を見て、感動して、自分がかわってゆくことだと思うって。」


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