12月の終わりころ。
学校指定の二次検査へ行ってきた。
H(娘)の年代の子、中学生位の子、お母さんに連れられてたくさんの
女の子が待合室にいた。
受付で「お子様だけで更衣室へ行きレントゲン用の服に着替えていただきます。」
「そのままお子様だけ検査へ行きます。検査が終わり何も言われなかったらそのままお帰りください。」
緊張しながら待合室で待つ。
Hと一緒に検査室へ行った子だけが帰って来て更衣室で着替へ入って行く。
Hはなかなか帰って来ず、帰って来たと思ったら係りの方に何か言われ
レントゲンの服のまま、わたしの元へ。
「なに?どうした?」この時点でもうドキドキなわたし。
「一緒に行った子はすぐに帰ってわたしは写真を撮った」
「医師よりお話があるので、お母様ご一緒にお越しください。」と係りのひと。
診察室へ入ると・・
ドーンとHの物と思われるレントゲンの写真。
素人でもすぐにわかった。
「骨が曲がってる・・」
ショックだった。
これがHの背骨?
少しでも気が緩んだらすぐにでも涙が出そうになる・・。
「今まで背骨が曲がってるって言われた事なかった?」
「言われた事ありません。初めてレントゲンも撮りました。」
「ここね、21度と30度、曲がってるの」
「装具を付けるか付けないかのボーダーラインなんだよなぁ」
「生理はもうきてる?」
「きてないです」
「じゃあ、まだまだ背が伸びるから装具治療かな」
「装具しかないんですか?薬とか?」
「薬はないんだよ。装具しか治療の方法はない」
あまりにも心配してるわたしを見て思ったのだろう。
「お母さんがそんな心配する事ないよねぇ?治療するのは君だもんねぇ」
と笑いながらHに言う医師を全く無視をしてしまうほど余裕がなかった。
「学校経由でまた手紙を貰うのでそれを貰ったら専門医に行ってください」
「いつ手紙は貰えるんですか?」
「1か月後ぐらい」
「もう曲がってる、側彎とわかっているのに1か月も待たないといけないんですか?」
「すぐに専門医に行っちゃいけないんですか?」キレ気味に言ってしまった。
「なるべく、早めに学校に手紙がいく様に手配します」看護師さんが言ってくれた。
とりあえず専門医を探そう。
そう思い、診察室を後にした。
診察室を出たらレントゲン服を着て並んで待っている女の子たちがズラリ・・。
ごめんなさい、わたしが時間をかけてしまっていました・・。
帰りHは「ママ、あのおじいちゃんが冗談っぽく笑いながら話してるのに
なんで無視するの?おじいちゃん、可哀想だった!」と怒っている。
Hの方がホント、強い。
わたしはなんなの?
どんだけヘタレなんだろうと反省した。