5月もあともう少し。今年の日本は少し梅雨入りが早いですが、例年であれば一番爽やかな季節。
そして花も咲き乱れる季節です。
そんなお花の季節にぴったりなイタリアのお祭りを紹介します。
(写真は2016年に撮影したものです。)
インフィオラータの街スペッロ
フィレンツェから南に約2時間、ウンブリア州スペッロ。
この小さな街に年に1度人が大勢訪れます。
カトリックのお祭りである聖体の祝日に花で宗教画を描くインフィオラータという行事が行われるのです。
何やらみんな集まっているので近くまで寄ってみると…
花びらをちぎって絵の準備をしていました。
老若男女、街総出で参加しています。
ちぎった花びらは色毎にこんな風に分けられます。
こちらでは小さいバージョンをお店の前で飾っていました。
花びらで描く作業が始まるのは夕方ごろから。ということで街を少し散策してみました。
ルネサンス名画家ピントゥリッキオのフレスコ画
この街にはルネサンスの隠れた名画家ピントゥリッキオのフレスコ画があります。
この人の作品はどれも神聖な気持ちになりますが、受胎告知は特に心洗われます。
こちらはキリスト生誕。
ガイド仲間と一緒に行ったのですが、その中の1人がウンブリア州のガイドも兼務しているので詳しい説明を聞けました。
小さな教会で日光が緑に輝いて綺麗。
さて夕暮れになると実際の絵の制作が始まります。
花びらで描く絵画
これ、次の日の朝のお祭りに向けての作業。
花びらは1日で萎れてしまうので夕方から徹夜で作業が行われるそうです。
子供たちも楽しそうに作っています。
朝になると車が押し寄せて帰れなくなるから、ということで夜20時ごろに街を後にしました。
残念ながら完成図は見ることはできなかったのですが、出来上がりはきっとこんな様子。
去年2020年と今年はコロナの影響で開催されなかったそうです😢
またこの美しいお祭りが楽しめる日が早く来て欲しいですね。
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