ブランドにだってストーリーがあるんです☆フェラガモ本店併設のフェラガモ博物館に行ってきました | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/

Buon giorno♪

 

 

ルネサンス芸術の町フィレンツェ。

でも500年前そのままで生きているワケではないんです。

今でもどんどん新しいものを生み出している、それがフィレンツェの魅力。

 

 

今日はその中で、フェラガモを取り上げたいと思います。

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フィレンツェの高級店が並ぶトルナブオーニ通り。
その中でもひときわ高級な建物に入っているのがフェラガモの本店です。
 
 
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中世に建てられた貴族の宮殿だった建物。
その中にはフェラガモ博物館があります。
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この地下を下っていきます。
 
 
 
 
受付を済ませて中に入るとズラーッと並ぶ靴型!
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こちらは全部イヴニングシューズ。とってもエレガントです♡
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1950~60年代の靴型だそうですが、今でも十分おしゃれです。
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こちらはお昼用。スーツなんかにも合いそうです。
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フェラガモさんはイタリア人ですが、ハリウッドの女優さん向けの靴を作って有名になりました。
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こちらは「オズの魔法使い」ドロシー役のジュディー・ガーランドのためのサンダル。「虹の彼方に」を歌った彼女のために虹色の靴底を作ったそうです。
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マリリン・モンローの靴型♡
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オードリー・ヘップバーンのもあります。
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日本からは川原亜矢子さんの靴型がありました!
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靴作りに不可欠な道具類も展示されています。
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ガイドさんが靴の制作過程を説明してくれます。
右にいるのは語学学校のリンダ先生。真剣に聞いています。
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初期のフェラガモのスカーフ。
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至近距離で見ると全て「靴」でできてるんです!
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ハリウッドで成功したフェラガモさん。
ですが、イタリアのフィレンツェを本店の場所として選びました。
それにはフィレンツェの巨匠のこの方が関わっているのです。
 
 
ずばりダンテ
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ダンテはベアトリーチェという美女に恋をし、理想化した彼女を名作「神曲」に登場させます。
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フィレンツェのサンタ・トリニタ橋。
そのたもとにあるのがフェラガモの本店です。
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そしてこの場所でダンテとベアトリーチェが出会ったシーンを描いた絵がアメリカで出回っていました。アメリカ版「そうだ、フィレンツェ行こう」キャンペーンです。
 
 
アメリカで活躍していたフェラガモさんはアメリカで認知度の高いこの場所を本店として選んで、ブランディングを行ったんです。
1920年代にしてすでにマーケティングばっちりだったフェラガモさん。
さすが世界一流の人は違います。
 
 
フェラガモが購入するまではホテルとして使われたこともありました。
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有名な作曲家、フランツ・リストも泊まったそうです。
 
 
 
そんな歴史を知ると高級ブランドも人の息づかいが感じられ、より身近なものに思えます(手はなかなか届きませんけど)。
 
 
 
そんなブランドの裏にあるストーリーも楽しめるフェラガモ博物館。
ぜひ現代の巨匠の熱い想いを感じてみてください。
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Piazza Santa Trinita
開館時間:10~19:30
休業:1/1, 5/1, 8/15, 12/25
入館料:6ユーロ(毎月第1日曜日無料)
 
 
 





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