京都旅行初日。15時50分からのツアーに申し込みをしていました。
時間帯によって、4週間前でも埋まっていたりして、希望の時間より遅めでしたから、終わるのは17時で、日が落ちた三日月時間となりました。
バスを降りて、京都御所内では迷子になりながら、西門にたどり着きました。
大きな銀杏の木イチョウは盛りが終わってましたが黄色のじゅうたんが綺麗でした。

 
西門ではテントが張られてて、予約チェックがされて地下に行かされます。空港と同じく金属探知機ゲートをくぐり、2000円を券売機に入れて、コインロッカーにバッグを入れます。25×25×10cm以内の小ぶりバッグ以外は問答無用で預けさせられました。100円は戻ってきますし、カメラやスマホ、貴重品はミニバックを貸してくれるので安心ではあります。
トイレに行ったり、解説ビデオを見ながら時間になるのを待ちます。
緊急連絡先を書かされたり、注意事項を聞き、ガイドイヤフォンを借り、全員ちゃんと耳に装着できて音声が聞こえるようになっているか確認して、スリッパに履き替えてやっと、見学開始です。すでにこの時間で20分以上経ってるガーン

右の門から貴賓は車にて、乗り付けするのだそうです。
左側は西門で、地下への裏口用スロープです。関係者や警備、宿泊設備もあるそうなので、晩餐会用だけでなく、色々な業者の車両も通るのかもしれませんね
公式HPによると「正面玄関の扉には、樹齢700年の福井県産の欅(けやき)の一枚板を使用しています。引手は銅製で、京都の組紐をモチーフにして絆の意を込めたシンプルなデザインの「有線七宝(ゆうせんしっぽう)」が施されています。」だそうです。
自動ドアではありません(笑)右にも片側開きの同じつくりのドアがありました。
桐の間です。漆塗りのなが~いテーブルも匠の技がすごいのだそうです。堀こたつ風なのが、外国人へのおもてなしですね。漆が光ってて、畳の柄まで映り込んでいますが、座椅子の一つ一つに「五七の桐」という日本国政府の紋がついてましたし、ひじ掛けにも凝った装飾。
畳も最高級のイグサにて作られたものだそうです。私たちが歩いてよいところの畳はお古なのだそう。貴賓がいらしたときは、私たちが歩いている畳は取り払われるのだとか。
柱の釘隠しにも「五七の桐」の装飾が張り付けられていました。
ボケちゃいましたが、欄間も太陽と月をモチーフにした匠の品です。
ふすまにも「五七の桐」紋
お庭は松と紅葉とで綺麗でした。
 
 
四角い石は豊臣秀吉の時代の石なのだそうです。田畑をモチーフにした冬でも枯れない植物ネビキグサが植えられていました。
天正拾〇年八月と読めます。
錦鯉たちがいる方の池は、水深があり、左に見える木の船で、貴賓を優雅に船遊びを楽しまれることもあったのだそう。鯉は新潟の震災で困っていた業者さんから譲り受けたのだとか。ご長寿な鯉たちなのか、その子孫なのか???
「庭屋一如」という思想で、建物と庭が一体化した造りがなんとも素敵です。
 
東西の建物をつなぐ橋の全景を取り忘れちゃいましたので、公式HPから
舟形天井には大工さんが遊び心で彫ったという透かし彫りの虫たちがいました。
招待客の待合室、随行員の控室として使われる、聚楽の間。西陣織の椅子もいちいち日本の芸術品となっているので、見逃せないですね。人間国宝が作られた花かごが左にありますが、どんな素敵な花が本番では飾られるのでしょうね。
私たちはスリッパですけど、もちろんご来賓の方々は靴。ヒールでも傷がつかないように加工された板張りなのだそうです。何から何まで、おもてなしの心が息づいていますね。お・も・て・な・し(既に遠い昔のセリフですねぇ。)
反対側の壁にはご来賓の方に合わせたものが飾られるのだそうです。
金糸の豪華な織物が飾られていました。
この部屋の釘隠しはリボンの形、千代結びというのだそうです。平和の象徴だそうです。
夕映えの間は、東側の壁には月光を、西側の壁には夕日の柄のタペストリー。職人が何日もかけて作ったものだそうです。
 
芸術品がさりげなく置かれています。
飾り棚も、人間国宝が作られたもの。
解説のプレートはこちら↓
 
藤の間。大広間です。晩さん会などではこのようなテーブルセットになると、見本が飾られていました。どんな料理が食べられるのでしょうね。
絨毯は手で触らないようにと注意が出ました。解説して下さるガイドの女性のほかに、みんなを後ろからそっと見張る男性もいますし、あちこちにカメラが設置されていますので、しゃがんで手触りを触りたいですけど、怖くてできましぇ~ん。
藤の絵。先ほどの間でもそうですが、日本画家さんが書かれた下絵をもとに、織物を作成するって、すごいですね。
 
舞台があって、能や日本舞踊が披露されたりするのだそう。扉もさりげなく金の装飾繊細な技です。
人間国宝さんの作品です。
 
記帳の絹も、藤の花模様。
アップ
絨毯は藤の花が散った感じを表しているのだとか。なるほど~。汚れが目立たないようになっているのではないのですね(笑)
このお部屋の釘隠しは華やかな金色でした。
 
大広間からもお庭が眺められます。既に日の入り時刻を過ぎ、外は夕闇です。行燈も釘を一切使わない技法で作られたものとなっていました。
ライトアップなどはないので、夕方のツアー時間は室内も暗めなので、避けた方がよかったかもしれません。
廊下なのですが、石が敷き詰められているところもありました。
17時に外に出てスリッパから靴に履き替えるころには夕闇が迫っていました。
屋根にも日本国政府の紋章があると教えてもらい、パシャリ。
見ごたえのあるツアーで、大満足照れ
皆さんもぜひ、予約をして、見学してみてください。日本人として誇らしい気持ちを感じられると思います。
ツアーはぴったり17時に終了しました。地下に戻り、ロッカーから私物を取り、お土産ショップものぞいて、三々五々解散です。近所の皆さんが通り抜けしていくので人けはあるものの、京都御所は暗くなってて、寂しい感じになってました。