3月2日(金)、ブロードウェイ・ミュージカルキャバレーの初日を観劇しました。
キャバレーは、以前当時花組のトップスターだった順みつきさんが、外部出演して、主役のサリー役を演じられていて、それをテレビの舞台中継で見たような記憶があります。(すごく自信のない記憶です。)
なので、キャバレーのイメージは退廃的で、なんとなく煙草の煙で霞んでいるようなそんなイメージでした。
でも、今回は違いました。「キット・カット・クラブ」のダンサーの皆さんも何だか健康的。不思議に思いながら観ていたのですが、プログラムをじっくり読んだら、この小池版は演出が変わった1993年版をさらに変えた演出版だったのですね。
演出を語れるほどキャバレーを観ているわけではないので、主なキャストの方を中心にした感想を綴っておきます。
藤原紀香さん。ミュージカルの舞台を拝見するのは初めてなのですが、意外とたくましい方なんだと思いました。紀香さんの人柄もあるのか、サリーは前向きで自分を持っている役だと感じました。クリフと別れる決意をしても責める気持ちを起こさせなかったです。
諸星和己さん。最初の地球のセットをミラーボールにする物語の導入の鍵を握る役。七変化というかいろいろな役になり楽しませてくれました。一番舞台が盛り上がったのは、ローラースケートを履いて、クラブでショーを演じるところ。観ているうちに「芸能人は歯が命」で有名な歯磨き粉のCMで紀香さんと共演していたなぁと、そんなことを思い出しました。
大貫勇輔さん。これが俳優デビュー。今までの拝見した舞台は、言われてみるとダンサーでした。でも、俳優もダンサーも表現することは一緒なので、この初日という日に演技が初めてだと感じさせないのはさすがです。ダンスのときに感じた鋭さは余り感じず、優しく柔らかい感じの俳優さんでした。
杜けあきさん。今回の観劇で一番楽しみにしていた方。変化することが怖いというのは、立場や環境が違っても分かるし、共感もします。カリンチョさんの役シュナイダーは、サリーと対照的でもあり、同じでもあり、あの時代の女性ならそうなのかなと思わせる説得力がありました。
高嶺ふぶきさん。ある意味強かな女、コスト役。ゆきちゃんのこういう婀娜っぽい役が大好きです。雪之丞変化のお初姐さんがまた観たくなりました。
舞台の最後に独裁者と言われる人たちの顔写真が投影されて、ちょっと恐ろしくもあり、平和な世の中に生きている幸せも感じることもできました。
宝塚OGでは、ほかに朱音(元 暁郷)さん、小笠原みち子(元 如月巳麗)さんが出演されています。
朱音さんは、サヨナラ公演だった殉情を観たときにすごく気になる方で、調べたらそれがサヨナラ公演だったという辛い過去があります。あのときは本当に男らしい番頭はんだったのに、すっかり女性になっていました。
バンドがガールズバンドだったのですが、指揮は御崎恵先生でした。オーシャンズ11が終わったあと、こちらに参加されたのでしょうね。毎回、御崎先生が指揮の途中でしゃがみ、柚希さんの衣装の引き抜きを手伝っているのを観るのが楽しみでした。
<主なキャスト>(プログラム掲載順)
サリー・ボウルズ:藤原紀香
MC:諸星和己
クリフォード・ブラッドショー:大貫勇輔
フロイライン・コスト:高嶺ふぶき
エルンスト・ルートヴィヒ:増沢望
フロイライン・シュナイダー:杜けあき
ルドルフ・シュルツ:木場勝己