近道をしようとしているなら、楽して稼ごうと思っているなら、その甘っちょろい考えは捨てた方がいい。
成績なら、飛び級があるかもしれない。
でも人生には、経験には、仕事には飛び級はない。
コツコツ、小さなことを積み重ねていくしかない。
一見、損するように思える役回りも、逃げずに向き合って、その時その場でできる最善のことをやった人に幸運は訪れるんじゃないだろうか?
今ある自分を見つめず、目の前のことに真摯に取り組まず、誰かのせいにしていたら、現状を飛び越えて行くことなどできないと私は思う。
人からの信頼を得ることなどできないと思う。
もし仮に、飛び級しているように見える人がいるとしたら、それはあなたの知らないところできちんと積み重ねてきていただけ。
白鳥のように、バタ足している姿を、人に見せていないだけ。
その努力や過去の積み重ねが、一気に花開いただけ。
もしくはハリボテ、砂の城を築いているかの、どちらかかな。
きちんと積み重ねていないものは、そう遠からず崩壊するのが関の山。
崩れることない強堅な城を作りたければ、置かれた場所で、文句垂れずに笑顔で最善を尽くすこと。
「○○さんに、○○してもらえない」とブスくれる前に、自分がその○○さんのためにできることをしてきたか?
自分がしてほしいと思うことは、自分からしていくことで道は開けていく。
give and takeは、give(与える)からこそのtake(受け取る)。
take and give ではない。
何事も、出すが先だよね。
欲しい!欲しい!欲しい!だけじゃ、単なる「奪う人」。
そしてgive and take は、「与えたものを即時的に私にお返ししてね」という根性ではうまくいかない。
愛と誠意を持って与えたことが、巡り巡って、思いよらない形で、思いもよらないところから返ってくるもの。
今すぐ見返りが欲しい!というセコい人に、返ってくることはないでしょう。
何事も、積み重ね。
小さな小さな種を、丁寧に、誠意を持って、いくつもいくつも蒔いていき、いつか収穫するにふさわしい時期がやってくるまで、腐らず、焦らず、信じた道を進むのみ。
どんなに経験を重ねても、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神を忘れず。
偉ぶること、人をランク付けすることなく。
小さなことほど一生懸命に取り組み、大切に、丁寧に向き合っていきたい。
私も、そういう人間になりたい。
自戒を込めて。