先日、石巻で講座をした後・・・
石巻駅前から立町商店街あたりをぶらりと歩いてみました。
それはそれは寂しい光景が広がっていて・・・
復興ってどういうことなんだろう・・・と、考えずにいられませんでした。
こちらは旧観慶丸本店。
この歴史的洋風建築は、石巻のシンボルでもあったんだね。
子どもの頃、時々母と行くことがあったのですが、まるでお城にでも来たみたいにワクワクしたっけ。
震災で1階部分が浸水したけど、今後、補修工事後に文化施設として残るんだって。
保存されることに、ホッとしました。
石巻で有名な老舗のおもちゃ屋、「サルコヤ」の近辺。
建物が取り壊されて、更地部分が広く荒涼としてる。
サルコヤには昔、本当に猿がいて、友達がその猿に髪の毛を引っ張られて、大変な目に遭ったっけ
中高生の頃、よく買い物に行った通りも、人っ子一人歩いてない。
あの頃、石巻の中高生のメッカだったんだけどな。
大好きだった雑貨屋さん「ラフィネ」。
ここで買い物をすると、ちょっと大人になった気分に浸れた。
ラフィネ、今はネットショップや、イオンなどで営業してるみたい。
でもやっぱり、この場所で友達と過ごしたことが懐かしく思い出されて、この店舗が抜け殻になってしまったことが寂しい。
ラフィネの向かい側にあった「CHOCO」という雑貨屋さんも、当時の中高生が集まる場所だった。
サンリオグッズやオサムグッズ、かわいいコスメやアクセサリーでキラキラしてたなぁ。
そう、今で言えばWIZやPASSPORT的な感じで。
アーケードは取り壊しの最中でした。
景色も全然違って、もう私の知ってる、私が暮らした石巻じゃない・・・。
老朽化すれば変わっていくものだけど、ただの老朽化とはわけが違う。
震災後、あまりに変わり果てた商店街に、言葉をなくします。
それでも、そのシャッター街のなかで、何店舗か営業中のお店があって・・・、困難な中でも頑張っておられるのだなと胸が熱くなりました。、
仙台で暮らしていると、震災があったことを忘れそうになります。
石巻にいても、新しく開けてきた石巻イオンの近辺などにいるとわからない。
石巻イオン近辺の賑やかさ、混雑ぶりに、石巻はすっかり復興し、きれいな市に生まれ変わったかのような錯覚を覚えます。
でも・・・やっぱり爪痕は残ってる。
私自身が石巻のために・・・と、直接できることはないかもしれないけど、復興したかのように見えてる石巻が、まだまだ多くの課題を抱えていることを、忘れてはいけないな・・・と思うのです。
今日はちょっと切ない記事になってしまいました。
でも、読んだ下さった誰かが、ふと石巻のこと、そして石巻以外の被災地のことも、少しだけ考えてみるきっかけになれば・・・と思います。
今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました