ここ数日、毎晩のように夜中に工事の音が聞こえます。
先日、深夜一時過ぎに、音が気になって「こんな夜中になんだ」と思ってベランダに出てみたら、自宅マンションのすぐ眼下にある新幹線の高架橋の工事中でした。
それ以来、毎晩のように工事が続いています。
最終の新幹線が行った後でないと、工事ができないからなんだね、きっと。
しばらくベランダで工事している人たちを見ながら、夜中に働くことについて、いろいろ思い、本当にお疲れ様です・・・という気持ちがこみ上げました。
寄宿舎指導員として勤務していた頃は、私も夜中に働く人でした。
睡眠時間はあったものの、あくまで仮眠。
地震などの災害が来れば、一目散に生徒の安全確保に駆け回り、夜中に排泄の介助などが必要な場合もあったし、体調が悪い生徒がいれば寝ずに看病し、真夜中に救急病院に連れてったりしたことも・・・。
真夜中の職員室で、みんな黙々と、昼間にできなかった仕事をしてたし、行事が近くなれば、徹夜での作業もあった。
そんな大変な仕事を、仲間たちは今も頑張ってるんだな・・・と、しみじみ思いました。
仲間たちの顔が浮かびました。
あの頃、私を支えた言葉はたった一つ。
「当直の夜、俺らへのご褒美は、生徒の寝顔だ。生徒の寝顔を見ろ」
尊敬する先輩がくれた言葉。
真夜中に生徒の部屋を見回りながら、一人一人の寝顔を見ながら、幸せを感じました。
どの子も愛しかった。
同じ屋根の下で、寝食を共にした生徒たちへの愛情は、すご~く深かった。
だから、夜中の仕事も頑張れたんだな。
今も働く同僚たち、とっても大変だと思う。
・・・でも生徒たちと過ごせる時間を、少し羨ましくもある。
今の仕事はもちろん大好き。
だけど、生徒たちの体温を感じられた指導員の仕事も、やっぱり大好きだったなぁ・・・と、高架橋工事の人たちを見ながら、思いました。
一緒に働いた仲間たちに、今の私が言えることがあるとしたら・・・
生徒たちとの時間を、思いっきり楽しんでってことかな。
悔いのないように。
今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました