今週もまた新しい一週間がスタートしました。
今朝、窓を開けた瞬間に、金木犀の香りがふんわり漂ってきました。
マンションの9階なのに、こんなに上まで香りは届くんだね。
同じ場所で12年暮らして、ここまで金木犀が香ってきたのは、初めてのこと。
ベランダから地上を見ても、どこに金木犀があるのか見つけられなかったんだけど、目には見えなくとも、そこに確かにあるんだよね。
大切なことに気付かせてくれるものが、いつも目の前に見えるものとは限らないのだね。
今日のらぶ*はぐぶんこ。
「あの人と一緒にいられる時間はもうそんなに長くない」
著者は千田琢哉さん。
副題に、明日もまた会える保証なんて、どこにもない・・・という言葉。
未来への約束なんて、どこにもないのだと、震災後、改めて思います。
朝に笑って出かけた人が、帰ってこなくなるってことが現実に起こりうることを、嫌というほど私たちは経験しました。
「またね!」と手を振って別れた相手と、本当にまた会えるとは限らない。
「いってきます!」と家を出た自分が、またちゃんと「ただいま」と言える保証はどこにもないんだ・・・と、金木犀香る空を見上げて、思いました。
大切な人には、その時その場で、感謝の言葉を、愛を伝えておかなければ、いつか後悔するかもしれない。
その相手は親だったり、我が子だったり、恋人だったり、友達だったり、恩師だったり・・・いろいろだけれど、自分にとって大切な人がいる限り、出し惜しむことなく、愛と感謝の気持ちを伝えておかなければ・・・と思います。
私は数年前に親友を亡くしました。
ささいなことで気持ちがすれ違って、素直に歩み寄れずにいたときでした。
どれだけ悔いても足りない。
だから、私は何度も何度も彼女のお墓参りをするのだけれど・・・それでも直接伝えておけばよかったと今でも思うのです。
恩師に「お世話になりました」って伝えるはずだったのに・・・
両親に「ありがとう」って伝えるつもりだったのに・・・
友達に「ごめんね」って伝えて、仲直りするつもりだったのに・・・
恋人に「大好きだよ」って伝えるつもりだったのに・・・
家族を「愛してるよ」って抱きしめるつもりだったのに・・・
そんな想いを残さぬように。
今、この瞬間の積み重ねが全てだから。
ありがとう、と、愛してるを、今すぐ伝えなければ・・・と、思うのです。
この本を読んだら、周りにいるみんなに、ありがとうの気持ちと、愛情がわいてくるはず。
私もそんな気持ちになりました。
そして今日、大事な人に手紙を書きました。
いつ何があっても、後悔しないように。
~らぶ*はぐ~
「おかえり!」と言って、ドアを開けてあげることのできる幸せを
ちゃんと感じていたいと思う、浅野めぐみでした。