ブリット・マリ








スウェーデンの作家、リンドグレーンの
「長くつ下のピッピ」を読んだ方は
多いのではないでしょうか?

私もピッピを初め、「やかまし村の子どもたち」
「やねの上のカールソン」「ちいさいロッタちゃん」
などなど、大好きです。

特にロッタちゃんやカールソンは爆笑してしまう
シーンも多く、子どもに読聞かせしながら
笑いが止まらないので、
「ちゃんと読んで!!」と息子に叱られる始末。

さて、このところ、リンドグレーンの
「ブリッド-マリはただいま幸せ」を
読んでいます。

彼女のデビュー作。

その中に、ブリッド-マリがお母さんから
タイプライターをもらって、感じたことが
書かれていました。

「何かものを手に入れるというのは、
とても不思議なことです。
もののほうが、持ち主にあれをしろ、
これをしろとせっつきはじめるのですから。
雌牛を飼えばミルクをしぼらなくてはならないし、
ピアノを持てば弾かなくてはならないし、
タイプライターを持ったら、
実際にキーをたたいて何か書かなくては
ならない、という気がしてくれるのです」

そう。
物を所有するって、もしかしたら、
自分の自由を減らすことかもしれません。

「自分の物なら自由に使えるのに」という
自由もありますが。

ブリッド-マリはお金持ちの女の子の家に
お泊りに行って、こんなことも感じています。

「この家はとても豪華で、
いたって快適で、
あらゆる点できちんと整っているのに、
どうして暗いの? 
とさぐっている自分に
ふと気がつきます。
たりないものって、
いったい何かしら?」

さて、彼女風に書いてみると、
「物がないと、クリエイティブ能力が育つ!
私は時々こんなことを感じます」

今日もお読みくださり、
ありがとうございます。