子供の頃、私が家ですることと言えば、
本を読んでいるか、絵を描いているかでした。

当然、本、紙(わらばんし)、鉛筆、消しゴムなどが
散らかります。

超整理魔・掃除魔だった母は、
それを見かねて、
私専用の「持ち運び袋」を縫ってくれました。

デニムのような生地で、ひまわりのプリントがあり、
蓋をかわいいボタンで留めるようになっていました。

要は、食事時間になったら、
その中に本や紙をしまいなさい、
お茶の間から自分の部屋へ移動する時には
その袋に入れて、持って行きなさい、
ということでした。

「片付けなさい」と言われると
いやだったけれど、
かわいい袋をもらったら、
ちゃんとその中に入れていたように
記憶しています。

さて、現在、音楽の練習をするようになってみると、
楽譜が散らかるのです。
それで、母のアイデアを思い出し、
家の中専用の楽譜バッグを決めました。

ピアノの前で練習する時、
自分の部屋でほかの楽器を練習する時、
この袋を持ち歩けば、常に楽譜がひとそろいあります。

とっても便利で、
改めて母の知恵に感謝しました。

今日もお読みくださり、
ありがとうございます。