ある程度の年齢を重ねた女性にとって、
「着物」をどうするかは、
オーガナイズの一つのテーマではないでしょうか?
母から譲られた大量の着物に困っている、
母は着物を着たけれど、
自分は着付けもできないし・・・
という声はちらほら聞こえてきます。

私もその1人。
一年前のコンサルーー。
「桐の箪笥と着物は手放そうと思います」(圭代)
「布が好きなら、着物を手放すのは違うかもしれませんよ。
着てみたらどうですか?」(アンジェリュクス・森下純子さん)

そこで一度、着物好きな知人に手伝ってもらって、
箪笥から全部出し。
それでも、分類できず、手放すこともできず。
(注:桐の箪笥の中はオーガナイズを依頼せず、
私の生活の質を上げるために、優先順位の高い部屋をお願いしました)

悩んだ挙げ句、ギャラリー&和文化サロン「桜珠」で
浴衣の着付けを習いました。
着物の着付けを習うのは敷居が高いけれど、
浴衣なら4回のお稽古で自分でできるようになる、
という桜珠の店主・浅川映子さんのアドバイス。

本日4回目が修了。
毎回、着物についての講座付きだったため、
素材から始まって着物の種類、
いつどんな着物を着たらいいか、
小物についてーー
俯瞰することができました。

俯瞰は、オーガナイズに必須です。

クローゼットのオーガナイズなら、
1年以内に着る、3年以内に着る・・・といった分類で、
手元に置く洋服と手放す洋服に分けることもできます。
でも、母の着物を私がいつ着るのか、即答できません。
だって、着方を習わないと着られない。
どのくらいレッスンしたら自分で着られるのか?
そのめどがつき、自分の着物の好みが定まり、
自分の生活のどのシーンで着物を着るのか、
見通しをつけてみたい。
そこまで考えて、やっぱり今回の人生では
着物と付き合わない生活を送ろう
と思ったら、手放そう。
でも、60歳代、70歳代の女性が着慣れた様子で
着物を着ているのを見ると、
☆姿が美しい(体のシルエットが美しい)
☆しぐさが美しい
☆静けさ
ーーこの3つを私は感じることが多いのです。

そんなわけで、「着てみたらどうですか?」の一言で、
私は着付けの世界の扉も開けてしまったのでした。