

2007年6月10日(日本時間6月11日午前2時~)カナダGP決勝結果
01 1:44'11.292 70lap 02 Lewis Hamilton (GB) (Vodafone McLaren Mercedes)
02 +0'04.343 70lap 09 Nick Heidfeld (D) (BMW Sauber F1 Team)
03 +0'05.325 70lap 17 Alexander Wurz (A) (AT&T Williams)
04 +0'06.729 70lap 04 Heikki Kovalainen (FIN) (ING Renault F1 Team)
05 +0'13.007 70lap 06 Kimi Raikkonen (FIN) (Scuderia Ferrari Marlboro)
06 +0'16.698 70lap 22 Takuma Sato (J) (Super Aguri F1 Team)
07 +0'21.938 70lap 01 Fernando Alonso (E) (Vodafone McLaren Mercedes)
08 +0'22.888 70lap 11 Ralf Schumacher (D) (Panasonic Toyota Racing)
09 +0'22.960 70lap 15 Mark Webber (AUS) (Red Bull Racing)
10 +0'23.984 70lap 16 Nico Rosberg (D) (AT&T Williams)
11 +0'24.318 70lap 23 Anthony Davidson (GB) (Super Aguri F1 Team)
12 +0'30.439 70lap 08 Rubens Barrichello (BR) (Honda Racing F1 Team)
---------------以上完走---------------
---------------以下リタイヤ-------------
13 DNF 58lap 12 Jarno Trulli (I) (Panasonic Toyota Racing)
14 DNF 54lap 18 Vitantonio Liuzzi (I) (Scuderia Toro Rosso)
15 DNF 47lap 21 Christijan Albers (NL) (Spyker F1 Team)
16 DNF 36lap 14 David Coulthard (GB) (Red Bull Racing)
17 DNF 26lap 10 Robert Kubica (PL) (BMW Sauber F1 Team)
18 DNF 21lap 20 Adrian Sutil (D) (Spyker F1 Team)
19 DNF 8lap 19 Scott Speed (US) (Scuderia Toro Rosso)
20 DNF 0lap 07 Jenson Button (GB) (Honda Racing F1 Team)
■ DNF 51lap 05 Felipe Massa (BR) (Scuderia Ferrari Marlboro)
■ DNF 51lap 03 Giancarlo Fisichella (I) (ING Renault F1 Team)
※■黒旗-失格の為、レース記録されず。
カナダGP
コース:サーキット・ジル・ビルヌーブ Circuit Gilles Villeneuve
全長:4.361km×70周=305.270km

Circuit Gilles Villeneuve Montreal Quebec HC3 1AO CANADA
まさに大激闘、大波乱の連続した2007年F1第6戦カナダGP決勝レース。
制したのは圧倒的な速さと安定感で終始レースを支配した驚異の新人№02 Lewis Hamilton。
2位には「いぶし銀」の速さを見せる№09 Nick Heidfeld。
3位はF1デビュー10周年の№17 Alexander Wurz。
4位はフリー・予選では散々だった№04 Heikki Kovalainen。
5位は何とか?って感じで№06 Kimi Raikkonen。
6位にはラッキー&アンラッキー両方あったが、最後にはコース上で王者№01 Fernando Alonsoをかわした№22 Takuma Sato。
7位には勝手にバタバタ騒いでいた王者№01 Fernando Alonso。
8位は18番スタートだった№11 Ralf Schumacher。
ここまでが入賞者。
いつもならば、LT観戦ですが、第6戦カナダGPは時差の関係で日本では深夜スタートの為、地上波アナログTVでも「生中継放送」だったので、テレビで観戦していました。
で、録画を見ながらレース回顧してみます。

ポールポジションは驚異の新人№02 Lewis Hamilton。
スタート直後、ポジション争いで№01 Fernando Alonsoがオーバーラン、№09 Nick Heidfeldに抜かれ、3位に後退する。
ちなみに№07 Jenson Buttonはスタートできずに、そのままリタイヤとなる。
残り67周、№15 Mark Webberが単独スピン。順位を落とす。
レコードライン以外はとってもダスティー。追い抜き時が一番危険。
残り65周、№21 Christijan Albersが壁にヒット。当たり方が良かったのか事なきを得た。
残り10周、№19 Scott Speedが№17 Alexander Wurzと接触。№19 Scott Speedがリタイヤしている。№17 Alexander Wurzはリアウィングが傷んだがそのまま走り続けている。
残り58周、№18 Vitantonio Liuzziが壁にヒット。ここもセーフ。
残り50周、トップグループでは初めて№09 Nick Heidfeldがピットイン。
残り49周、№02 Lewis Hamiltonもピットイン。
この2車が早い段階でピットインしたことが後の結果に影響する。
そして、残り48周、イエローフラッグが振られる。2007年カナダGPの大混乱の始まりだ。
程なく、1回目のセーフティカー導入。
新たなレギュレーションでは、セーフティカー導入直後にピットが閉鎖される。
ピットオープンになるまでタイヤ交換はできるが、給油は出来ない。給油行為はペナルティの対象となる。
既にピットインしたマシンは良いが、これからピットに入ろうとしていたマシンには堪らない。下手をすればガス欠になりコース上で止まってしまう。
ちなみにイエローフラッグ・セーフティカー導入の原因は№20 Adrian Sutilが壁に当たってストップしてしまったから。
しかし、№01 Fernando Alonsoは既に燃料がガス欠寸前。ペナルティ覚悟でセーフティカー導入中に給油を行う。
残り46周、Race Controlから「PIT LANE OPEN」となる(SCは導入中)。これで、給油は可能となる。
ここでピットは大渋滞…。
続々とピットインし、タイヤ交換と給油を行うマシンが続出。
Ferrari陣営は№05 Felipe Massaと№06 Kimi Raikkonenが続けてピットインした為、№06 Kimi Raikkonenは順番待ちになってしまった。
実はここでも事件が起きた。
№05 Felipe Massaと№03 Giancarlo Fisichellaがピット出口の信号が「赤」なのに信号無視してコースインしてしまったのだ。
これは後に「■」黒旗-失格となる行為。
そして残り44周、SCがピットインし、レース再開。
そして、再開直後にこのレース最大・最悪のクラッシュが起こる。
№10 Robert Kubicaがコンクリートウォールに激突!マシンは大破!マシンはコースを横切り転がり、反対側の壁でようやく止まる。
当然、ここでもSC導入(2回目)となる。
№10 Robert Kubicaが動かない為、緊張が走る(後日談で軽症とわかった)。
スゴイのがセーフティスタッフの迅速さ。
クラッシュの瞬間から20秒程で現場に到着している。
懸命の救助が行われている。
そこに、№16 Nico Rosbergと№01 Fernando Alonsoに10秒間のピットストップペナルティが課せられる。これはSC導入中(ピットクローズド中)の給油行為に対してのペナルティだ。
まだ取材中…
何はともあれ、ポイントをまとめておきましょう。
ドライバーズ・ポイント
順位・獲得ポイント・№・名前(チーム)の順です。
△ 01 48p 02 Lewis Hamilton (GB) (Vodafone McLaren Mercedes)
▼ 02 40p 01 Fernando Alonso (E) (Vodafone McLaren Mercedes)
- 03 33p 05 Felipe Massa (BR) (Scuderia Ferrari Marlboro)
- 04 27p 06 Kimi Raikkonen (FIN) (Scuderia Ferrari Marlboro)
- 05 26p 09 Nick Heidfeld (D) (BMW Sauber F1 Team)
- 06 13p 03 Giancarlo Fisichella (I) (ING Renault F1 Team)
- 07 12p 10 Robert Kubica (PL) (BMW Sauber F1 Team)
△ 08 8p 17 Alex Wurz (A) (AT&T Williams)
△ 09 8p 04 Heikki Kovalainen (FIN) (ING Renault F1 Team)
▼ 10 5p 16 Nico Rosberg (D) (AT&T Williams)
▼ 11 4p 14 David Coulthard (GB) (Red Bull Racing)
△ 12 4p 22 Takuma Sato (J) (Super Aguri F1 Team)
▼ 13 4p 12 Jarno Trulli (I) (Panasonic Toyota Racing)
- 14 2p 11 Ralf Schumacher (D) (Panasonic Toyota Racing)
△ 15 0p 15 Mark Webber (AUS) (Red Bull Racing)
▼ 16 0p 19 Scott Speed (US)( (Scuderia Toro Rosso)
▼ 17 0p 08 Rubens Barrichello (BR) (Honda Racing F1 Team)
△ 18 0p 23 Anthony Davidson (GB) (Super Aguri F1 Team)
▼ 19 0p 07 Jenson Button (GB) (Honda Racing F1 Team)
- 20 0p 20 Adrian Sutil (D) (Spyker F1 Team)
- 21 0p 21 Christijan Albers (NL) (Spyker F1 Team)
- 22 0p 18 Vitantonio Liuzzi (I) (Scuderia Toro Rosso)
※0p(ノー・ポイント)及び同ポイントのランキングについてはFIA公式HPに準拠。
コンストラクターズ・ポイント
- 01 88p Vodafone McLaren Mercedes
- 02 60p Scuderia Ferrari Marlboro
- 03 38p BMW Sauber F1 Team
- 04 21p ING Renault F1 Team
- 05 13p AT&T Williams
- 06 6p Panasonic Toyota Racing
- 07 4p Red Bull Racing
- 08 4p Super Aguri F1 Team
- 09 0p Scuderia Toro Rosso
- 10 0p Honda Racing F1 Team
- 11 0p Spyker F1 Team
※0p(ノー・ポイント)及び同ポイントのランキングについてはFIA公式HPに準拠。
とうとうと言うか、成るべくしてなったと言うか、驚異の新人№02 Lewis Hamiltonが単独1位になった。
開幕戦デビューで3位表彰台も驚きだったが、それから第6戦まで表彰台に上らなかったレースはない。
3位・2位・2位・2位・2位・1位と抜群の速さ&安定感だ。
今回7位に低迷した王者№01 Fernando Alonsoは8ポイント差の2位に落ちた。
3位の№05 Felipe Massaは痛恨の信号無視で黒旗失格でノーポイント。
1位~3位のポイント差は広がった。
4位の№06 Kimi Raikkonenは上より下、5位の№09 Nick Heidfeldに1ポイント差にまで迫られている。
コンストラクターズはVodafone McLaren Mercedesが独走態勢。
Scuderia Ferrari Marlboroは2位のままだが、その差を28ポイントと広げられた。
順位の変動はなかった。
つまりは、6戦を消化しても、なお、イケてるチームはイケてるが、ダメチームはダメなままということ。
次戦は第7戦アメリカGP。
インディアナポリス・モータースピードウェイだ。
オーバルコースの一部を使用する超高速コーナーとインフィールドでのコーナーワークが勝利の鍵になる。
第7戦アメリカGPは来週、2007年6月17日(月曜日)の午前2時(日本時間)決勝スタートだ。
見られるかなぁ…
楽しみっ
※過去のF1関連ブログはコチラからどうぞ
【2007年F1ブログアーカイブ】
【2006年F1ブログアーカイブ】
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