日本代表の一人が言った。

「(グループリーグ突破は)難しくなった」

当事者が言うのだから、事態は深刻なのだろう。

試合から1日、いろいろな報道がされた。

もちろん、日本国内のテレビ番組は、どこも似たり寄ったり。

中には「残り2勝するから、余裕、余裕」等と楽観的な意見も…。

冷静に、客観的に見て、「それはないだろう」と思う。
数字的な裏づけはないが、無いだろう。
なんせ、最終戦の相手は「王者」Brazilだし。


あえて数字的な事を言えば、FIFAランク42位のAustraliaに3-1の大差で負けた日本が、同23位のCroatiaや同1位のBrazilに勝つ可能性は理屈的に50%を切っている。
つまり、負ける確率の方が多い。

もちろん、FIFAランクは何戦もの試合の結果であって、一つ一つの試合にそのまま直接的に作用するものではない。

しかしながら、今回の大会で「結果的に」FIFAランク順で勝利したチームは11試合中8試合。73%の確率だ。
つまり、試合結果がFIFAランク通りになっちゃう確率が73%。

例外の3試合の内、1試合は引き分け、2試合の内、1試合は…
Australia(AUS)[42] 3 - 1 Japan(JPN)[18]

そう、日本戦なのだ。




もう一つ、日本戦が終わってから目立って報道された「数字的な」もの。

それは、初戦に負けたチームの決勝トーナメントへ進出した「今までの」確率だ。

1998年と2002年の大会で、初戦に負けたのべ23チームの内、決勝トーナメントに進むことができたのは、

1チームだけ。

つまり、初戦に負けたチームの決勝トーナメント進出率は、

4.3%だ。

もちろん、日本にこの方程式がスッポリ当てはまるとは考えていない。
あくまでも過去の結果がこうなっているだけである。



確率論では日本に不利なコトばかり。良い事は一つもナイ。一つも。

しかし、スポーツ競技は確率だけでは未来の結果は「絶対」出ない。

そんなこと言ったら、競馬なんて成り立たないもんね


確率は情報の一つだが、所詮、その程度。

でも、面白いことに、ある一定以上の確率は「結構当たる」のも事実

その確率を覆すことももちろん可能。







人はそれを


「奇跡」と呼ぶ。




日本代表に奇跡が起こることを祈る