長崎に原爆が落とされて60年。
たまたま見たNHKの番組。長崎の原爆で背中に重度の火傷を負った方の話だ。
爆心地から1.8キロ地点で被爆。
自転車で配達中に後方で原爆が爆発。
背中と左腕に重度の火傷を負われます。
当時の映像が残されており、真っ赤な背中・左腕。
皮膚を突き抜け骨レベルまで火傷、しかも放射線によって細胞レベルまで破壊されているそうだ。
今でも御存命で、今でも背中の火傷に苦しまれている。
細胞レベルまで破壊された背中は皮膚ではない為、皮膚呼吸が出来ず、その為、大きな声を出すことができない。
夏のように気温が上がってくると背中では汗腺が無い為、体温調節が出来ず、体調をくずされます。
その他にも石灰沈着(石灰質の塊が背中内部にでき、大きくなると痛みを伴い、さらに背中を突き破って出てくる)等、現代医学を持ってしても解決できない症状もあるのだ。
今でも痛い思いをされているのだ。
この方にとっては原爆投下が60年前でもその苦しみは今も継続しているのだ。
車や飛行機で移動する時も背中をシートに付けられない。痛いのだ。
それでもこの方は声がかかれば原爆の悲惨さを伝える活動をしている。
自分の身体を見て、痛かったろうとか苦しかったろう等と言われても意味がない。
何故、そうなったのかを考えて欲しい、と訴える。
この方は60年前の原爆の事も伝えるが、60年後の今、現時点での原爆被害をも伝える。今も奥さんが背中に薬を塗っている。今、この時間も被爆中なのだ。
この方の訴えることは後世に伝えなければならない。
この番組を見て、直感的にそう思った。
少なくともNHKはこの番組を伝え続ける必要があると思った。
この方が原爆投下から60年間も、さらにこれからも原爆の直接被害で苦しんでいることを。
何故、そのような事態に、原爆を使用するという結論に達したのか。
原子爆弾・水素爆弾・核爆弾。それらを使用する権限を持つ人間がそのような決断をした背景。
これからの未来にそういう決断をさせない手立てを考える必要があるのだと感じた。
この番組を見て感じることは人それぞれだろうと思う。
私もこの番組から受けた影響を上手く言葉にできないが、少なくとも自分の考え方に一つの影響を与えるものだった。それほど鮮明に影響を受けた。
某国の大量破壊兵器によって唯一の被爆国である日本。
日本人としてその感性にこの影響は必要ではないか、少なくともたまたま見たこの番組。見ることが出来てよかったと感じました。
このブログでは感じたものを全て伝えられない。
しかし、直感的に感じたのでブログに残すことにしました。

番組名は「NHKスペシャル 「赤い背中」~原爆を背負い続けた60年~」。
谷口稜曄(すみてる)さん(76歳)の戦後はまだ終わっていない。