がんの治療中(抗がん剤治療中)には気を付けなくてはいけないことが沢山あったかと思います。というのも、がん細胞の増殖を抑える為に「がん細胞と同じ速さで細胞分裂する細胞」を攻撃する薬を体に入れていて、この同じ速さで細胞分裂するものの中に爪や毛根があるので脱毛したり、爪がぐにゃぐにゃになったりするんです。
で、確か白血球も生きてるのにギリギリセーフな位まで減ってしまうので、風邪をひきやすかったり治りにくかったりするという説明がありました。
あと、通常だったら全く問題のない些細な怪我でも白血球が少ない事で重症化することがあるという説明もありました。
なので、投薬中は
1.生ものを食べない(もし何かの菌が付着していても戦えない為)
2.土いじりはしない(土には菌が沢山なので)
3.ペットとの接触は最小限に(やはり菌や怪我が・・・)
4.小さい子供との接触も出来たら避ける(色々な病気が流行していることが多い為)
5.人ごみを避ける(インフルエンザや風邪などを持ちかえる恐れがあるため)
と、色々と制限があります。
もしかしたら、お見舞いに花を持って行ったらナース室で止められた方やダメなんだと言われた事があるかもですが、花粉も患者にとっては大敵なので退院してから渡すかプリザーブドフラワーだと喜ばれると思います。
さて、その白血球が少ない状態のときに、旦那くんが風邪をひき念のため・・・
と内科で検査を受けたところ、インフルエンザでした><
車に戻ってるとラインが来たので化学療法室の看護師さんたちに伝えたら、担当医を含めて一大事に・・・。
というのも、今はインフルエンザで命を落とす若い方は少ないのですが、抗がん剤治療中の方だと命の危険度が増します。そして高熱になるとがん治療が出来ない為、結果として亡くなる方も出てきます。
なので、先生達がかなり血相を変えて化学療法室まで飛んできてくれました。
(その節はお手数かけました・・・)
帰りの車は冬なのに窓を開けて運転してもらってどうにか薬局へ行き、家までたどり着きました・・。
帰宅後寝室(エアコンあり)を私、客間(エアコンなしでヒーターあり)を旦那くん用に布団を敷き、隔離完了♪
ご飯は使い捨てビニール手袋をしてトレイに乗せて配膳して、食器は下げたら熱湯消毒。
ごみはビニールに入れて密封しました。
旦那くんがトイレに行った後は、消毒用エタノールでそっとノブをふき取りました(笑)
そんなこんなでおかげさまでインフルエンザもうつらず、いまこうやって生きてます(笑)
いま投薬されてる方は、コロナもあって気が気じゃないですよね・・・。
私は、手術が終わったら○○しよう・・と目の前にニンジンをぶら下げながら、そして出来るだけ楽しい事を考えて過ごしました(笑)
お友達ががんや大きな病気になって励まそうと思ってる方は、つい「がんばれ」って言わないようにと思って「神様は乗り越えられない試練~」とか「君なら大丈夫だ」とか「代わってあげたい」とか何となく元気づけようとして言いがちなんですが、普通に「応援してるから、何かなくても話したかったらいつでも連絡頂戴」とか、「力になれることがあったら言って」とか言ってくれた方が気が楽だと思います。
だって、実際に乗り越えられられなかった人だって居るんですからね・・。
がんになって、死を身近に感じたからこそ、言葉って気を付けないとならないなと、再確認したのでした。
人は簡単に死んでしまう生き物なので、生きている今を大切にしたいなと思ったりしましたよ。
さてさてこんな感じで今回は完了。
次回は抗がん剤の点滴の話でも書こうかな~。