BT4(D24) 採血 問診

朝一で到着、8時半に採血し、5番に呼ばれたのは、10時すぎぐらい
だったかな。

先生の言葉を聞くまで、何も考えていなかった自分。

「P4の値は出てるんだけど、
HCGの数値が全然上がっていない。AHAをしたのに、
この時点でこの数値は結果かなり厳しいかもしれないね。
だけど、まだ可能性は無くはないので、3日後にまた来て。」

いつもながら、厳しく淡々と仰る先生。用紙を渡してくれた。

ホルモン値 LH:6.2 / P4:20.6 / FSH:5.1 / β-HCG:0.2

「はぁ~。。。」

という、言葉しか出なかった。反応出来なかったのです。
頭が真っ白で。

それ以後、私は思考停止に陥り、
お会計をしたことも覚えていません。
帰り道も覚えていません。

気落ちしたまま帰宅して、ネットで色々調べるにつけ、β-HCGが0.2という数字が
如何に少ないか、絶望的な数値かを実感していきます。

奇跡的に、ここから挽回したかたのブログを見たりしましたが、
私に奇跡がやってくるなどとは到底思えず、沈んでいきました。

涙で夫に電話して、いきなり突き落とされたショックを訴えました。
こんなの残酷だ・・・、ビデオなんかくれなきゃ良かったのにと。
何がいけなかったんだろうと。

もう泣くしかありませんでした。

生きているのかいないのか、分からない卵は確かに私の
子宮にいるのですが、ここからの3日間は、地獄のような
気分でした。

母にも電話しました。翌日は父の胃ガンの手術が控えており
母は入院の手続きを終えたばかりでした。
心配そうに私の話を聞き、こういいました。

「こういうこともある。

子供がいない人生というのもあなたの心の中で、
きちんと覚悟しておかなければいけないわよ。」

私の母は、気休めを言わない人で、どんなことも、いつでも
楽観的すぎてはいけないと私に教えてきた人です。
そうしていつも、「感情的になること」を嫌う人でもあります。

私の動揺を、ただ同情するだけではなく、
しっかり気を持ちなさいと暗に伝えてくれました。

私は自分の中に起こってしまった大きなダメージが
一体いつ消えるのだろうかと、本当に消えてくれるかと、
途方もない思いをもちながら、ただ力なく横たわり、
呆然とすることしか、できませんでした。

私には、凍結卵が一つしかなかったので、
また最初からやり直しです。
その労力や使ったお金を考えても、
ショックすぎました。

やはり、病院側も最後まで気を抜かないように、
というようなアドバイスを、卒業するまでは、
患者に言い続けるべきと思います。

体と心は一体なのです。

まだ、結果は分からないといわれても、
私の落胆が体に悪影響を及ぼしたのは
まちがいありません。

あっという間に、2キロも痩せてしまいました。

こういう思いは他の方にはして欲しくないと強く思いました。