「ペルシア」

去年、東京都写真美術館で開催された
野町和嘉さんの写真展「聖地巡礼」の写真が忘れられず。
写真展ではインドやアフリカなどたくさんの国々で撮りためた写真を
一挙公開していましたが、ペルシア一国の写真集も実は出ています。

エスファハーン イマーム・モスク
アルハンブラの何十倍もすごいモザイクのタイル。
青の色が本当に美しい。

マシュハド ハラメ・モタッハル広場
マシュハドはイランの古都。
まさにアラビアンナイトの世界…と言いたいところですが
アラブとペルシアは似て非なるもの。
…あれ?でもこの時代にはもうイスラム教国だからアラビアンって言ってもいいんかな。
でも民族はペルシャ人が過半数やし。
わからなくなってきた。。

エスファハーン ハージュー橋
1666年にできた古い橋。
こんなゆったりとした橋のたもとで夕涼みできたら最高だろうね。
日本の橋もこういうのにすればいいのに!

エスファハーン イマームモスク中庭
時がとまったみたい・・

イランの学生はおしゃれ!
マグナエ(顔を覆うヴェール)の下は
今年日本でも大流行のダンガリーシャツとデニム。
しかも美人ばっかり。

こちらは遊牧民。
昔ながら、に見えますが
子供が紙パックのジュースを飲んでるところが今っぽい。
遊牧民と定住者が物資をやりとりして共存しているのは昔と変わらない。

ヒツジの放牧。
5月6月のイラン高原は真っ赤なポピーが咲きみだれます。
いったん戦時になるとこの花は殉教者の生まれ変わりとされるんだそう。
殉教、って概念が私には遠すぎてちょっと怖い…

アラブ人によってイスラム教が入ってくる前は
イランはペルシャと呼ばれていました。
イランという国が揺れるたび、ペルシャ帝国、イスラム教文化のあいだで揺れる。
アイデンティティがぐらぐらするんだろうか。

ペルセポリス
ルーブル美術館で見たのはこれだ!
2500年前の遺跡。
中国やエジプトにはかなわないけど…
それでも大層古いことには変わりない。
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大学を出たくらいから、
もしや私はイスラム建築が好きなのかもなあ…と思っていて、
それは教会のステンドグラスを見てまわったり、
お寺の庭を眺めたりするのとよく似た感覚なのだけども、
なかなかに気軽に行ける国々ではなかったりして
悩ましいもの。
でも調べれば調べるほど、
イスラム建築をちゃんと見たかったら、
イランという国は絶対に外せないんだな…と分かってきてしまった。
それからは中東の平和を念じる日々です。(平和じゃないと遊びにいけなくて困る!)
ニュースとかもなんか見ちゃう。
最近はアフマディネジャド大統領が気になります。

この方、過激な物言いで
日本のニュースでは結構悪者扱いですが…
本当のところはどうなんだろう。
こんな記事もあるし…
こちらの論調だとイランがとてもまともに感じますが。。
ともあれ私がおばあちゃんになるまでに、
核兵器とかもろもろ心配の種がなくなって、
世界中パスポートなしで遊びにいけるようになりますように!