リオの花 | RUBYBIRD

リオの花

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3月末に、身近な先輩が退社しました。
といってもつい最近まで引き継ぎが残っていたし、
何度も送別会をしていたので何だかまだ完全にいなくなった感がないのですが。

ある程度の期間、誰かと一緒に過ごすというのは
その一部を自分の中に取り込んでいくことなんだな(そうとは気付かずに)
と、今回とても思いました。

その先輩については元々はあんまり好きではありませんでした。
いい歳して化粧もしないしだらしがないし仕事の段取りも悪い。
甘ったれで、何かをする前から「私には無理」ってできない言い訳の山を積み上げる。
女の人に対してこんなに悪く言うのもどうかと思うけど、
女の人でこんなに酷いのも少ない。(過)
営業数字にかりかりしている時期なんて、
「それはどうかと思う!」って本人にばっさり言ってしまったことも度々…(汗)

今思えば、私は自分に厳しめだから、甘えったの先輩が羨ましかったんだなって。
ときどき辛くて何かに頼りたいときに、頼りがいのない先輩にいらいらしてたんだなって思います。

それでも送別会の時期には、良いところばかりに目がいく。
実は、彼女の隙だらけの人柄に思っていた以上に助けられてたような気がする。
会社の不満や上司の悪口を思う存分(!)聞いてもらっていたし、
辞めると決まってからの彼女の明るさに周りは随分救われたと思う。
何より、長く一緒にいると呼吸が合ってくるというか、
会話のキャッチボールが小気味よく。
ああ私の中にも先輩に慣れてる部分があるし、逆もそうなんやろなと。
気づいたら、あんまり好きじゃないはずなのに随分馴染んでいたんだね。
何とも言えない気分。


あんな先輩になるまい、と心に誓っていたのだけど、
あの明るさは私にないなあって。
先輩がいなくなる分、それは私がちょっとでも受け継げるといいなあって。
思いました。

写真はリオデジャネイロ製のワンピース。
南国の花っぽいでしょ。
なんか、琴線に触れたんよね。