CASA BARRAGAN

ワタリウムで開催中の「バラガン邸をたずねる」展に行ってきました。
ここの美術館のチケットはパスポート制なのがいいですよね。
会期中に何度でも入場ができます。
規模は小さめだけど、料金も抑えめだし。
この企画展はあくまでバラガン「邸」を訪ねる、なので
現地に実際ある家具や友人の絵画などが展示の中心。
また建築がテーマゆえの難しさで、バラガン特有のカラフルな平面構成の美しさや
光の扱いの巧みさは影を潜めています。
それでも実際の家屋に普段ある品物が直接見られるのはいいこと。
ここから先は、展覧会で写真が撮れなかったので
手元にある写真集から抜粋します。

以前東京都現代美術館でバラガン展があった頃に購入した写真集。
オビのコピー「美しい家を欲しいなら」が若干謎ですが、
入門書としてはよくできてるのでは。
出版元はTOTO出版です。

「バラガン邸」

居間。
写真に映りこんでいる絵画やランプなどがワタリウムで展示されています。

バラガン邸の特徴は、窓の外に広がる深い緑。
日本の感覚だと(草ぼうぼう、伸び放題、荒れ放題)に見える庭も、
メキシコだと思うと、それもまたお国の雰囲気に似た、伸び伸びした生命力の現れ
みたいな気がしてくるから不思議。

バラガンの光のつかいかたは、
コルビジェのより原始的だけど強い気がします。
色んな斜線、直線が交わるのが見ていて楽しいよね。


バラガン邸の外観。

バラガン建築で一番有名な、ギラルティ邸。



もしいつかメキシコ旅行に行けたら、このプールの脇に半日ほどいてみたいです。
陽の移り変わりを見るだけでも飽きなさそう!

ジャガランタという花木を初めて知ったのはたぶんこの本だと思います。
草木がまた、ワントーンで塗りつぶされた壁に映えてきれい。
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ここから先は、番外編です。

少し前のカーサブルータス。
どのくらい前かというと、同じ号の記事で「W杯 日韓共同開催」とあります。
学生の頃は雑誌が大好きで、そもそも広告屋になったのも雑誌広告がやりたかったからでした。
さておき。この号はバラガン建築を安藤忠雄氏と巡る企画です。

サンクリストバルの厩舎。
ピンクの壁と空と水のブルーのコントラストが印象的。

バラガン邸の居間でくつろぐ安藤さん。


トゥラルパンの礼拝堂には、いつか行ってみたいと思っています。

高速道路の中州みたいなところに建っている
サテライトタワー。

ギラルディ邸と、

厩場。

溶岩の多い土地を安く買って、街自体を作ろうとしたことも
あったようです。
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おまけのおまけ

この号、おもしろくって。
例えばてんみょうさんが描いた解説イラスト。

識字率が低いメキシコでは標識でだれもが分かるような工夫がしてあります。


