I CAN FLY | RUBYBIRD

I CAN FLY

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東京都現代美術館でやっている
メアリー・ブレア展にやってきました!

私が子供の頃、舞浜にディズニーランドができて、
1時間かからず行ける我が家では家族でよく行っていました。
小さい頃の私のお気に入りは、断然ぶっちぎりで「イッツ・ア・スモール・ワールド」!
どんだけ好きって、一日に5、6回は行きました。
(当時はパスポートじゃなく、チケット制だったんですよね。)
それこそ降りてすぐ再入場、というのも多かったから、
子供心に[なんども繰り返し来るなんて恥ずかしい]と思ったのか
アトラクションの入口で、変顔してみたり、服をもぞもぞ脱いでみたりしてた記憶があります。
我ながらへんな奴・・・

そんな思い出深い、イッツ・ア・スモール・ワールドの世界観を
生み出したのが、メアリー・ブレアという女性です。
今回はメアリーの学生時代から、ディズニー時代、その他広告などでの作品を
ものすごい数展示していました。


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以下は作品集から----




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学生時代の自画像。
アニメっぽさはまだ無いけど、柔らかな色使いがどこか今後の彼女を彷彿とさせます。



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ウォルト・ディズニーと共に南米旅行に行った際の絵。
この辺りから色使いがどんどん大胆になっていき、
またこの旅行を機に、ウォルトから絶大な信頼を得て、
アニメーションの世界観の元となるイメージ画を任されるように。



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シンデレラ。
かぼちゃの馬車も、ガラスの靴も、
ディズニーがリメイクしてから広く世に知られるようになったそう。



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不思議の国のアリスは、ウォルトが特に大事にした物語。
メアリーの原画に出てくるチェシャ猫やハートの女王などは
今のキャラクター達と殆ど変わりません。



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そしてピーターパンのネバーランド!

ディズニーって、世界中の子供達が夢中になる物語を
メアリーの魔法でもっともっとキラキラさせていった会社だったんだなあ。



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そしてあの名作絵本「小さいおうち」も
ディズニーが映像化していたんですね。もちろん原画はメアリー。



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メアリー・ブレアは何度かディズニースタジオを辞めては戻り、を繰り返していますが
何度かの退社のあと、ウォルトが万博のためにパビリオンを作ることになり、
子供のための平和な世界を願ってイッツ・ア・スモール・ワールドに着手します。
その際にメアリーが呼び戻され、1年弱というタイトなスケジュールのなか
世界中の子供達が楽しく幸せに暮らすあの小さな世界が生まれたのでした。

…なんかディズニーランドに行きたくなっちゃったな。




さて、ここからはディズニー以外でのメアリーの仕事です。

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レモネードガールとウォーターメロン(西瓜)ボーイ。


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レモネードガールはこちらのバージョンの方が有名かも。
絵本も手がけていて、「I CAN FLY」という本が日本では谷川俊太郎さんの訳で出ています。



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インスタントココアのメーカーBAKER'Sのポスター。
他にもクロテッドクリームやバター、アイスクリームなどのメーカーのCMや
赤い箱をしたPALL MALLという煙草のポスターなどなど。
こんな可愛らしいアニメを作った広告はここ最近見かけないからとても新鮮。
でも古い感じはしないのがすごいよね。



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アメリカという国は、どこかマッチョで消費万歳なイメージがつきまとうけど、
ヨーロッパではあまり見かけない素直で夢見がちな性質もあるなあと思っていて、
そんな健やかで夢のある世界を、メアリーの美しい色彩が具現化したんやなあ・・・

全体に子供でも楽しめる展示会でした。
お土産にポストカードを選ぶのが一苦労だけど、とてもおすすめです!