WBSでほっとするのは、

今年は去年後半のように毎日終電ということはなくて、
結構家でテレビを見てるのだけども、
いくつかニュース番組を見たあとにテレ東のWBSを見ると、
そのアプローチの単純明快さにほっとしてしまう。
今年に入ってからのニュースの中核は、
100年に1度という経済危機をどうフォローするか、って一点に尽きるけども、
政界は経済界をフォローどころかリーダー不在やし、
与野党のやりとりも子供が足引っぱりあってるように見える。
さらにそうした国会も国会だけども、
テレビ番組のキャスターやコメンテーターも、そうした状況に対して
嘆いたり激したりはするけれども
実はあまり建設的な提言はできていなかったりして、
なんだかもやもやした気持ちのまま、毎晩11時になるわけです。
そこで12chに切り替えると、
今日市場がこういうような状況になったからこんな問題が発生しそうだ、とか、
今こういう新しいビジネスのタネがある、とか
民間企業がいかに利益を出すかの一点に絞って話をしているのが
とてもクリアで健康的に感じられる。
(番組企画上当然なのだけど)
なんというか、経済問題のほうが、政治より単純明快なんやと思う。
好景気であれ大不況であれ、会社をやってる人にとっては
いいものを作って上手に売って利益を出して社員を食べさすことが大事であって、
ゴールがわかりやすい。
経済番組っていうのは、そのゴールを視聴者と共有できてる分、
具体的な話をしやすいし、見ていてとても前向きな気持ちになる。
それに加えて、これは国民感情の問題だけども、
私たちは、一般企業の社長がミスジャッジで損失を生むことは受け入れられても、
(直接自分のことじゃないし。)
政治の世界やマスコミが間違いをおかすことは、気持ち的に受け入れにくいようになってるんやと思う。
企業が赤字をきっかけに、それまでの方針を見直して180度方針転換することは勇敢とすらされるのに、
政治家が政策をあやまったり、ニュース番組が誤報を行うことは叩きに叩く傾向がある。
それは、政治家やマスコミがその後行いを改めることが少ないから、
という心理的防衛もあるんかもしれんけど、
どっちかっていったら、
政治家もマスコミもいつも正しいものなんだと信じたい気持ちが
心のどこかにあるんじゃないか。
変な話、日本人ってあんまり自分であれこれ考えるよりは、
政治家先生や新聞テレビを信じてついていきたい、依存心の強い人々の集まりなのじゃないかな。
なんでこんな話になってきたかというと、
私もよく上司に対して腹を立てていることがあって、
それは例えば打ち合わせのときにアイディアは出さないわ、
でてきたものをこねくり回すだけでカタチにしようとしないわ、
といった不満なのだけども、
不満で憤ると同時に、それって結局上司に期待してた自分がどこかにいたわけで
でも上司は万能じゃないんやから、
とやかく言わずに自分でもう一度考えよう、
と思うようになってきたということがあるかもしれない。
そこで更に話は麻生さんに移って、
小沢さんの秘書が逮捕されて麻生下ろしは一段落してるけども、
私も麻生さんはあんま好きじゃないけども、(口を取り替えたほうがいいと思う)
それでも無責任に放り出した前任者たちに比べれば
首相の座への執着があって、何かをやろうとしてるんだから
しばらくやってもいいんじゃないの、
ただ下ろせって言ってる人はその先責任持ってくれんの、
と思ってしまう。
それが結果的にダメな方向に行くことはありえるだろうけども、
本当はそこまでみてから彼をジャッジしないと、これから先、
こんな難しい状況下で政治家になろうって気概を持てる若い人の芽を摘んでしまう気がする。
たぶん、いま政界に一番必要なのは、
こんな大変な時期なのだから枝葉は別で、みんなで盛りたてて頑張ろう
ってムードを作れる人で、
政治を預ける側は、多少の失敗は目をつぶって、
でもうちらに代わって一生懸命やってるのだからつまらない挙げ足はやめよう
って思うことなんじゃないかなー・・
政治の不信感だなんだと、言われるかもしれないけども、
ちゃんと任せて見守ることをしないと、
なんだか日本の政界はどんどん悪くなるなー・・という気がします。
なんて、真面目な話でした。
ちなみに今日はWBCの青木に夢中で、ニュースは一切見ませんでしたが。はは。