ガール

奥田英朗の話題作が文庫落ち。
さっそく読みましたー
妙齢に差し掛かった「働く女子」をリアルに描いた短編集。
オビにあるような「これって、私のこと!」まで思わないまでも
30手前の身にはいちいちしみる…
なんて客観的でリアルな女性像なんだろう…と1日でイッキ読み。
この的確な描写は、男性作者だからむしろそうなのかも。
女子じゃどうしても、ええかっこしいが出てしまうもの。
(とはいえやっぱ若干、女子ってこんなサワヤカだっけ?もうちょいどろっとしてるとこもある気が…)
でも全ての物語がとても前向きな感じで終わるので、
こうサワヤカに歳とりたいわなー
って思わされます。
印象に残ったフレーズは、
軽薄な広告代理店女子と、そのクライアントの堅物デパート社員の和解を描いた
表題作「ガール」のくだり。
女同士はわかり合える。枝葉の趣味が違うだけで、好きなものが一緒だからだ。
あーー、こういう確信をいくつも持って歳をとれたら
素敵だろうねー!