甘やかされずれしてないの | RUBYBIRD

甘やかされずれしてないの

昼間、会社で他の営業のお客さんの電話を受けたんです。
当の営業は出張中やし、カンタンな問い合わせだったから答えてみた。

「○○新聞のレギュレーションを教えて下さい」

って。
会議かなんかで急に必要になったんかな。
その場でメアド聞いて該当箇所のURLを送信。

したらすぐ電話かかってきて、不満そうな声。

「こういうのじゃないんです。
もうちょっと原稿の作り方とかそういうのを…」

と言い出したので、
あらら、勘違いしちゃいました。入稿ガイドのほうがよかったですか?

っつったらもっと不機嫌になって、

「それ以前のことです。」

って。

なんやなんや、何ご機嫌ナナメなーん!
と思ってよくよく聞いたら、こういうことでした。


どうやら以前、ある原稿を使おうとしたら、
入稿直前で新聞社からNGがでたことがあったらしいのです。

それは割と派手なデザインだったらしく、場所も一面の題字まわりでした。
(題字、とは新聞のタイトル部分のこと。「朝日新聞」とか「日本経済新聞」とか。要は看板ですね。)
実は、題字まわりだけは題字より目立つ原稿と見なされると
新聞社からはじかれてしまうことがあるのです。

そういうことが昔あったので、
事前にそういうルールがあれば知っておきたい
というようなことだったのでした。

そうか、それならばと思ってその後は丸く収まったのですが、
このときすごく思ったのが、

「この担当者、まじめすぎる!!」



…きっと、彼女の不機嫌の理由は「抱え込み過ぎ」な気がします。
自分の仕事をちゃんとやって、ダンドリつけて、
その結果「レギュレーションください。(あとは自分でやります)」
って電話してきたんだと思います。

でもこの場合、一番近道だったのは
「先日こういうことがあったので、なんとかしてください(よくわかんないけど、あなた考えて)」
って言うことでした。

それだけ聞けば、こちらはどうしたらいいかその電話口で答えて
スケジュールもその場で組めます。(だってそれで食べてるんだもの)
お客さんはそれに乗っかればいいのです。ラクチンでしょ。

それなのに自分でなんとかしようとしてる。
あー、この人は広告会社に甘えるということをしたことがないのだなあ
となんとなく思いました。
(それか全然信用してないか…汗。)

一から十まで自分でなんとかしようとするから、
抱え込む量が増えて不機嫌になる。
自分もそうだからよくわかるのです。



…実はこのお客さん、来月から私が担当することになる予定。
(先方にはまだ告げてないのですが)

目指すところは、「甘えさす」やな、これは。