セルジオ・ジーマン

セルジオ・ジーマンの実践!広告戦略論
プレジデント社
この本さ、けっこうまえから本棚あったんだけど
ちゃんと読むのは初めてなん。
で、なにやら超、おもしろい。
著者は元コカ・コーラのマーケティング最高責任者。
オグルビー、ワンダーマンに並ぶ、凄い人らしい。
このテの本はいくつか読んだけども、
多くが欧米の広告会社の創始者とかの自伝というか自慢で、
それはそれで結構面白いし、すごいなーと思うけども
そういう人ってだいたいクリエイティブ出身やから
どうしても私の仕事に直結しては考えられなかったりする。
それがこの本はもろ、クライアントの頭ん中だし、
もっと広く実践的な内容が主なので、
あーー面白い。
話は脱線して、学生の頃のことなんだけども、
機能性飲料のポカリスエットとアクエリアスとで、
消費者に「好きな機能性飲料はなんですか?」というアンケートをとると
ダントツ一位はポカリスエットなんやけど、
実際のマーケットシェアは断然アクエリアスなんだという話があって、
マインドシェアと売り上げにズレがあるっていうのが
当時の私にはとても印象的だったんだよね。
そのときはまだ漠然と「ブランド」ってものに憧れがあったから
なにやら腑に落ちないところもあったんやけど、
今では当然な話で、この本の中でもジーマンが
「売り上げに貢献しない広告は無意味」というのが骨身にしみる。
むしろジーマンの考え方はちゃんとし過ぎていて、
こういうクライアントやったら死ぬ気で頑張るなあ…と思うのと
同時に、でもこうじゃないクライアントに対しても、
でもほんとはこうですよね、って警鐘を鳴らせる人でありたいなあ、
と思います。
間から学生時代のメモが出てきました。
おそらく当時は全然面白くなかったんだと思います。
案の定、かなり前メのページでとまってら。