SWAN SONG | RUBYBIRD

SWAN SONG



以前記事にした、SWAN SONG。
やはり買ってしまいました。中古でアマゾンで愛媛から。

記憶の片隅にあった、立ち読みしただけの絶版本が、
手に入るのだからいい時代です。

















いわゆる動物写真とかの、
技術が前面に出たのって実は苦手なのだけど、
これは何度か本屋で立ち読みしたのでした。

何年も経ってから、ふと思い出して
改めて本を取り寄せて知ったのですが、
この本のカメラマンである若本俊雄さんは、
既に亡くなっています。

若本俊雄さんは、1966年生まれの報道カメラマン。
報知新聞社で主にスポーツ写真を撮りながら、
冬には白鳥にのめりこみ、毎年猪苗代湖に籠っていたそうです。
ガンのため24歳の若さで死去。
この写真集は、若本さんのお母様と同僚の力で出版に
こぎつけたものです。



そんな、ちょっとしんみりするエピソードが隠されていますが
写真集全体のトーンは、そんなに湿っぽくなく。

不思議なのだけど、白鳥の無表情な感じが
妙にユーモラスに思えたり、逆にすごく崇高にも見えたりするし、
白い羽根や長い首、翼の美しさにはうっとりするし、
厳しい環境で生きている砦はあるけれども
たとえば鶴の写真のような張りつめた感じもない。
全体に上品だけど、かわいらしさとけなげさ、
伸び伸びした自由な感じもあって、
でもそのうち、再度白鳥たちのいる環境の厳しさに
我に返ってその強さを思い知る、と。

すごい本だ…。




SWAN SONG
若本 俊雄
小学館 1999