欲がないのじゃなくて | RUBYBIRD

欲がないのじゃなくて

私は職業分類的には営業職なのですが、
ようはモノを売って利益を稼ぐのが仕事です。
既に固まった案件に関して作業をする、というのも大事なのだけど
新たにセールスをして次につなげていかないと
先細りになってしまいます。

話の進みかたとしては、
⑴お客さんから直接、こういうのやりたい、と相談されるケース、
⑵お客さんに自覚はないけども、付き合いの中から
こういうのが必要なんじゃないですか?
と助け舟を出すケース、それから
⑶純粋に媒体社からきたネタ(広告特集など提案材料)を
持っていく場合もあります。

⑴と⑵はいいとして、
⑶がケースによっては私は結構苦手意識があって、
いつもあんまり強く押せないのです。
もちろん、その媒体がとても先方に相応しくって
これをやらなきゃ何をやるんだ!と素直に思える場合は良いのだけど、
(ま、それは私個人の判断なので間違いだらけなのだけど)
そうではなく、

うーん、これはお客さん喜ぶか微妙だなー
でも持ってかないことには何も始まらないから
とりあえず話してみるか。

という心境で持っていくことが大半。
そうすると、客観的にその媒体の説明はできても
実像以上によく見せたり、その気にさせたり、
という話の仕方もできないし、
さらにはもっとベタベタな営業がするような、
付き合いでお願いしますよ的なことはとても言えないのです。



一体なんの話かというと、
先日、お客さんからピンポイントで問い合わせのあった案件で、
そことはもう扱いの大半がうちなのだけど、
もうほとんど話がうちに来ると分かっている状態なのに、
この期に及んでお願いしますよー的な話がやっぱりできない。
ただ媒体的にはすごく合ってるので、
その話を(多分たんたんと)してたら、
「君は、ほんと欲がないねー。もっと売り込めば良いのに」
って担当者から言われたのです。
そうですか、じゃ、お買い上げありがとうございます
てなもんですが、
実際この言葉は結構落ちたなー、落ちた。

なんというか自分のクロージング能力のなさを言われた気がした。
欲がないのじゃなくて、
押し込むべきところで押し込めないのか、と。





ので、そのあと元上司とランチに出たときに
さらっと相談したのです。
押しが弱いって言われちゃったんですよ、どうしましょう。
てね。

したらこの上司、ほとんどやくざと変わらない人なのですが、
「でも押してこない奴のほうが気になるぞ、」って。
普段淡白な奴がたまに粘って押してくると
なんだかいいものな気がするもんだと。
たまに大きく押すために、普段は捨て駒撒いときゃいいんだよ
ってさ。

頭を使えといわれた気がした。
最近の若いもんはすぐ凹むし交渉事が下手だ
っつーのはこのことだ。



オンラインリサーチ会社の暑中見舞い。凝ってる。


思うに、
お金の流れは明白で、お客さんからうちにくるもので、
お客さんの中で、あの媒体をやるって心は決まっていても、
広告代理店からお願いしますよって持ち上げられて
気分よくモノを買いたかったのかな
と思ってん。

もちろん、どういう立ち位置でモノを買いたいかは人それぞれで、
この人は、持ち上げられて買いたかった人だったかもで、
逆にあんまり売り込まれないほうが買いやすい、という人だっていると思う。
一方で、クライアントのそれに比べたらあんまり選択の余地はないけども、
営業一人一人にも、どういう立ち位置だとモノを売りやすいか
っていうのがあって、
私のそれとお客さんのそれが今回は合わなかったのだけど、
そんなん言っては何も売れんくなってしまうからさ、
あんま押すのが得意じゃなくても、
それを生かして売ることはできるよ、
別に自分を曲げなくても、商売はできるよ、
って言われた気がしました。

自分がマイナスと思っていても、
考え方ひとつでそうじゃなくできるってことか。



あーー、あのやくざの脳ミソが欲しい。
感謝。