かわいく光る星たちだハニー | RUBYBIRD

かわいく光る星たちだハニー

9月末に同名映画が公開予定。

 shortcakes
魚喃キリコ 「Strawberry shortcakes」


 過食症のイラストレーター…塔子
 自分の居場所を求める事務OL…ちひろ
 恋の訪れを待つフリーター…里子
 仕事を隠して愛しい男に会いにいくホテトル嬢…秋代
 (amazon紹介文より)


4人の女のコの物語がべつべつに進んでいくのだけど、
どのコもどこか自分に似てるとこあるなー
と思ってしまう。


塔子の、自分の気持ちにふたをして
何事もなかったようにふるまうところとか、
(でも本当はこらえてるからどこか力がはいってる。)

ちひろの、自分に何もないぶん
ちやほやされて安心したいかんじとかさ。

秋代さんはあんま似てないかもと思ったけど、
でもどうしても女っぽさを出さないとこは
近いものがある。

里子の、恋はなくとも毎日楽しい、てのも分かる。



あーなんでこんなひとの心の機微を描けるんやろって。
なんかきゅんきゅんするわ。
どうしてこんな些細なことでいつもいつも
動揺したり傷ついたりするんだろ学習能力無いわー
って。




で、
なかでも愛すべきキャラは里子!


里子は、
切なく痛いこの本の中では
オアシスのようなほっとできる存在なのだけど、

あー恋がしたい恋がしたい

と言いつつもたまの休みは
愛車ベチパに乗ってひとり公園に行く。
で、今日もいい一日だったなア
って。


ハニー
「空が青いよハニー(架空)」


ハニー2
「かわいく光る星たちだハニー(幻想)」
  ↑
 仕事の行き帰りに壊れる里子…笑 これしばらく私口グセになった。




なんかさ、
里子が一番幸せそうなんだよね。

思うに、仕事とか元カレとか外側の要因はいろいろあるけども、
自分を一番苦しめてんのは自分自身なのね多分。




・・・でだ、
その里子が、別の本のなかでとうとう恋に落ちる。
これがまーた可愛らしいんだ。


短編集
「短編集」



こうなります。
 ↓


妄想トレイン


わはは。
何だ、妄想トレインって。
びっくりマークみっつ。。
(ちょっとうらまやしい)





ちなみに、作者の魚喃キリコさんのインタビューが
「広告批評」(マドラ出版)2003年5月号に載っています。
タイトル「そのときの生の感情を残したい」
ちょうど「~shortcakes」のあとくらいのインタビューだから、
なんだか作品とシンクロして面白かった。

まだ絶版になってないみたいなので、
大きな本屋さんでぜひ。
http://www.kokokuhihyo.com/