こんにちは。今回は番外編です。
私にしてはめずらしくちょっとだけ長文になりますがよかったら読んでみてください。
(ちょっとだけフィクション入っています(笑))
少し前のことですが、盛岡在住の友人に会いに、久しぶりに岩手県を訪れました。
盛岡駅で新幹線を降りると、友人が車で迎えに来てくれていた。
友人:これからちょっとドライブしながらお昼を食べに行こう!
彼女の車の助手席に乗って30分・・1時間・・2時間・・?・・車窓の風景がどんどん
変わっていく。走るほどにきれいな田舎の情景が深まってくる。
私:ずいぶん遠くまで来たね。あとどのくらい?
友人:あと1時間はかからないと思うけど・・・
まだ、あと1時間?
私:どこまで行くの?
友人:田野畑村!
た・の・はた・むら?田んぼと野原と畑の村??
「そこにステキなフレンチレストランがあるのよ。」と友人は楽しそうに笑った。
車が田野畑村に入ると意外にも目の前一面に海が広がった!
ここ田野畑村は田と野と畑、そして海の豊かな自然の恵みがあふれている村。
その自然の恵みの食材に魅せられた、あるフレンチのシェフが、1994年に
岩手県に移り住んで、2000年にここ田野畑村にフレンチレストラン「ロレオー
ル」をオープンしたと友人が教えてくれた。
13時過ぎに「ロレオール」に到着。まずロケーションが素敵。海に切り立った
山林の中にそのお店はある。林を吹き抜けてくる爽やかなそよ風が気持ちよ
い。眼下に見下ろす海の色はこの国の海とは思えないほど澄んだ青色だった。
レストランの佇まいが森林の風景に調和している。
テーブル席に着くと窓越しに対岸の半島が見える。もちろん三浦岬ではないが
松任谷由実さんの名曲「海を見ていた午後」の世界にいるみたい。
お食事は、どれも素材の味そのものが美味しい!という印象。シェフの腕を褒
めなくて恐縮だが・・いえ、これこそが伊藤シェフが目指した究極の料理。自然
の恵みの滋味が最大限に引き出されている。食材に感謝することしかできない。
尊くて、愛おしいお料理のコース。
メニューは
・ホロホロ鳥のテリーヌ
・お魚の前菜3種(もちろん三陸産)
・メインはホロホロ鳥の各種部位
・デザートは岩手短角牛のミルクのソルベ
・岩手南部鉄器でいれたハーブティー
それぞれの料理を詳しく説明したいが、どの料理も、その奥深さや尊さが私の拙い表現力を遥かに凌駕しているので無理だ!
日本の果て(大げさ(笑))と思えるほど遠いレストランだけれど、もし機会があれば一度訪れてみてほしいです。
そんな別世界のお話でした。
※(正確には本州最東端は田野畑村から車で1時間ほど、岩手県宮古市重茂半島です)
Le moment do plaisir.