先日、大雪が降って御近所さん早々と雪かきを済ませていて、私は雪が降っているときは雪かきしたくないので家だけモリモリになっていた。

晴れ間が出てきたのでヨッコラセと重い腰を上げて雪かきをしに出ると、しばらくしてまたもの凄い吹雪になった。
一度外に出てしまったら割りとへっちゃらなのでゴーゴーの中雪かきしていたら、家の敷地の前でおばあちゃんが倒れてしまった。

駆け付けると全く立ち上がれない様子。
足の筋肉が弱って立ち上がれないでいた。
どこのお家の方か聞くと割りと近所だったので肩を貸して家まで送ってきた。
私が雪かきしてた時には誰も外に出てなかったから私がいなかったらどうなっていたんだろうとゾッとした。
時間差雪かきも無駄じゃないなと思った。

しきりに「こんな天気に出掛ける私が悪いの」と自分を責めるので「用事があったんでしょ?大丈夫。気にしないで。」と慰めながら一緒に歩いた。
自分の親はまだおばあちゃんよりも若いけどかなりチラついた。
他人事じゃないなと。

おばあちゃんがまだ倒れて全く動けなかった時近所のご夫妻が車で帰ってきた。
私はまだ何でおばあちゃんが倒れたのかわからない段階だったので救急車も頭に浮かんでいた時。
いつもは町内の噂話とかにズンズン首を突っ込んで来るようなでしゃばりおばさんなので駆け付けてくれると思ったのに吹雪だったからかとっとと家に入ってしまった。
人柄ってこういう時に出ると思った。

後日おばあちゃんがポンカンを持ってお礼に来てくれた。
3個くれたけど1個食べてしまった。
おばあちゃんもの凄い笑顔で心強かったと言ってくれた。
今度から杖持って歩く。と笑って杖を見せながら。
あの笑顔を見ただけで嬉しいのに甘くて美味しいポンカンまで。
困った時はお互い様だよね。