飛行機に乗り込む直前まで、メールで連絡できるところに連絡して、搭乗
カテーテルの手術なら、簡単に終わると思っていたので、三人とも気楽な感じで約4時間のフライト。
”ねえ、あそこに見えるの桂林かしら~”ときゃーきゃー言ってる母。
”桂林は広州よりずっと先なので、見えるわけ無いですよ~”と心の中で思いつつ、機内食もそこそこ食べて到着を待ちました。
広州の空港で表に出た時は夜8時くらい。ここで先日一緒に伊豆に行ったSさん登場です。会社の車で迎えに来てくれました。
そこで聞いたのが驚きの報告です
”カテーテルに失敗して、開頭手術に切り変えたので、まだ手術は終わっていません”と
”失敗したって、どういうこと?初めから開頭手術を選択したほうがよかったってこと?何、何・・・”お気楽フライトから一気に奈落の底みたいな気分です”
車で病院に向かい、案内されたのが、大きな病院の要人、外国人専用のホテルの受付みたいなところを通り過ぎた奥の部屋でした。ソファーのある広いリビングルームには広州事務所長夫妻と会社で日本語のしゃべれる女性スタッフが待っていました。
ここに私たち3人とお迎えにきてくれたSさんも加わり7人になりました。
”ちょうど手術は先程無事終わりました”と告げられ一安心。
所長の奥様がおにぎりを作ってきて下さっていて、どうぞ、召し上がってと勧められました。
機内食も食べたし、そんな食べる気分でもないしと思っていたら、母が”ありがとうございます。心配で食事も喉を通らなくて・・・”と言うのです
機内食食べてましたよね~、飛行機から景色見てはしゃいでましたよね~、食事も喉を通らない、にはびっくりです
ちょっと休憩した後、所長さんが言いました。
”今晩泊まって頂くホテルは用意してあります。ご主人はICUに入っているので、面会とかできるわけではありませんが、もしここにいたいということだったら、この部屋がご主人が入院中使う部屋になるので、奥様はここに泊まることも出来ます。日本語のしゃべれる女性スタッフも一緒に泊まれるように準備してきていますが、どうされますか?もちろんホテルに行っていっただいてもいいですし・・・”と。
6人に囲まれた中、この選択。なんだか短い時間にいろいろ考えました。ホテルに行ったら両親と3人、気が重いしー、わざわざ女性スタッフが泊まれるように来てくれているのに断ったら悪いかなー、ここでホテルにいったら薄情だと思われる?なんてことを考えた結果”では、ここに泊まります”と答えたのでした
そしてICUから戻ったら主人が寝るはずの病室のベッドで寝ることになったのです
つづく