救命ではない | 7人の花嫁

7人の花嫁

和みカフェにようこそ

昔まだシマリスが生まれる前に
うちの家族 三人
親友のりえちゃんの
家族三人 
長女は四歳 
りえちゃんの息子は
二歳ぐらい

古びた遊園地のある
ところに 遊びにいった
もう 絶対 乗りたくない
ジェットコースター

浅い池
100円で動く 乗り物

絶対 私たち親四人が悪い
話がはずみ
チビっこ2人 池の
周りで アメンボを見ている

ちゃんと
見ている
と 一番親歴ベテランの
私は
思ってた

ボチャン


りえちゃんの息子は池に
落ちた

りえちゃん 走れない
股関節の問題で
わたしとあと 男二人
同時に
池に辿りついたが
親である りえちゃんの夫は
気が動転して

目で おれ どうしよう

って訴えていた

ええい
この アホ と
思ったか わからないが

私が飛びこんだ
正義感とかそんなもんじゃない
確かに
彼の目は 泳いでた

意識もあったし
すぐ 大学病院にいき
家に戻って
お風呂に二人で入った

男の子産んだことはないが
愛おしい

今では 足が不自由なりえちゃんと
二人ぐらし
福祉の大学を出て
お父さんに似て背が高く

いい青年に育った
りえちゃんと 周りの人が
本当に 大事に育てた

私があの時 池に飛び込んだのは

本当に 救命 とかじゃなく
親心に近い

反対に
りえちゃん うちの娘たち
特に 長女を
我が子のように
接してくれた

あの 二人も 今では成人

ニュースで 介護職員の
給料があがると 言っていた

私の妹も
介護福祉士

私は 自分の面倒も

やっと

よかった  と 思う

自分がどんなに 
がんばっても
できない 物事
 職業があり
適材適所

私は 模索しながら

それでも 毎日 できることを
こつこつ

地味に やる

でも いつか 何かの変化の

予感と希望

その前に
 風邪治さなきゃ

毎年 私は

成人式

と ブログには
書く

だって そう思ってんだからねー