パソコン ワープロ 携帯電話
なかったです
コンピュータという
しろものは
とても
手が出なかった
外国に 入学の願書
資料を取り寄せるのに
手書きも ちょっと
あれなんで
お年玉で
赤 真紅の
イタリア製 タイプライター
買いました
タイピングは パソのキーボード
と違い
鍵盤を 叩くほど
力がいって
一枚 願書 等を打つたびに
手がしびれた
このタイプライターで
私は 世界を みる
巡る
知らない言語
文化
何が 起きるんだろう
あれから30年
結婚 出産 経営 離婚
病気をえて
わたしの辿りついたとこは
世界の果てではなく
どこにでもある
家庭
もちろん
なにをもって 普通
一般か わからないが
世間様でいう
一般的でない 家族の
あり方 考え方
子供たち 生活を維持
するために
できるだけ 普通にして
きたつもり
もう ちょっと がんばって
私は
ジャンプするつもり
急に
飛び込みはいけません
いまは 準備期間
充電して
昔の夢の
かけらを
追いかける
待ってー
私を 忘れないで
身体は老化し
爽やかさも 半減したが
冒険にでる
昔 よく読んだ本に
ハリスおばさんシリーズが
あった
たしか 彼女は ロンドンで
家政婦の仕事をし
パリで憧れの
サンローラン ドレス
しかも
オートクチュール?
ニューヨークにも
行った 素敵な
お話
私 あまり 衣服には
興味はないが
日本で もしかしたら
外国で
冒険できるよう
歩いて スキップ
そして ジャンプ
娘たちも
きっと
苦笑しながら応援してくれる
と 信じたい
毎日 あー私は 今日も
生きている
生きててごめんなさいの
生活は
飽きました