子供の時 熱が出ると
アイスノンとかいう
凍ってないときは
プニプニなのに
冷凍庫で冷やすと
カチンコチンになる
今は 凍ってもソフトで
冷たくて 熱があるとき
大変助かる
ホッカイロ ではじめのころ
すごい画期的な商品
だって あったかくなるん
だから
もう中身が見たくて見たくて
仕方が無い
ハサミでジョキット切って
中身がどうなってるのか
さすがに
アイスノンはやらなかったが
海岸で そーっと
使い捨てカイロを
破ってみた
子供だし こんな熱を
持つものを
開けて 発火したら
どうしよう
あけてみると
砂鉄状のものが
入っていた
なんか がっかりしたような
呆気にとられる
大人になると
さすがにやらないが
浦島太郎の玉手箱や
パンドラの箱みたいに
人の 中身とか
心みたいなものを
あけてしまって
いや みてしまって
人間 知らなくて 幸いって
こと あるよなーーー
と お腹と仙骨に
貼る使い捨てカイロを
当てながら
ぼんやり思う秋の
夕暮れ
寒っ
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