あの 夏休み
涼しくていいね
あの時は 家族で 盛り上がった
二週間ぐらいしたら
飼っていた犬 チロ
白黒の狆 フサフサの
毛をして あんまり 目も飛び出して
ないし 鼻も つぶれてない
かわいい
しばらくすると
その子が 抱っこすると
痛い痛いと なく
獣医さんのところに
連れてくと
リウマチだという
たぶん エアコンで
体が 冷えて 関節が痛い と
家に帰ると
さっそく エアコンは
中止になり
母は 犬と 父親の分だけ
肉屋さんで 牛のタタキを買い
たべさせ 看病してた
しゃべれないけど
ちゃんと
動物は わかっていると
母の口癖
この チロ ある割烹の
犬だったが 長く お子さんを
授からないので
溺愛されて いつも
美味しいものばっかり
食べていた子で
やっと 待望の赤ちゃんが
産まれると やきもちをやいて
赤ちゃんの 口を ふさいだ
という 前科もの
自分が ここんちの
子供だと 犬ごころに
思っていたんだろう
結局 ドックフードとか
食べないで
18年ぐらい 生きた
最期の一週間 死にたくないよ
そう 叫んでいるぐらい
ずっと 動けず ないていた
今頃の 時期に 天国にいって
しまった
両親は 泣いていたが
もう 苦しい思いを
しなくて いいと 自分は
割り切った 大往生だよと
今じゃ エアコンを つけて
猫のミーちゃんが 風邪を
ひくんじゃないか
散歩に いけば 帰りが
遅いと 熱中症で 倒れてるん
じゃないかと
家を出て行った 娘達より
心配する わたし
歴史は 繰り返す
さっ お母さんと
また寄り添って
寝ましょうね
にゃーーーん