私が徹底的に父親と食事を
とらなくなった理由に
今おもえば すごく 単純で
私が 今みたいに ませてたら?
50近くてませているというのは
いかがなものか
中学二年まで胸は ぺたんこだった
いわゆる 人より思春期が というか
第二次成長期が かなり
遅かったと思う ものすごく 遅かった
男子に よく 胸につける下着の事で
からかわれた
夏 白いセーラー服を
着ているとき
私は ノースリーブの キティの
シャツを着ていた
後ろの男子が へらへら笑いながら
おまえつけてないだろう
とあざ笑う
なんでわかるがけ?
ってきくと ラインがみえないからという
ショックで 家に帰って
夕飯時 ビールを飲みながら
プロレス中継を見ていた父親が
ちらっと 私をみて
おっ お嬢ちゃん
少しは 胸大きくなったかい
と こともあろうか わが娘に ぬかしやがった
思いっきり ちゃぶ台をひっくり返す
と いいたいとこだが
バンと 両手で テーブルをたたくと
もう いらん 食べん
と 自分の部屋に 閉じこもった
泣きながら 母親に もう あの人と
御飯食べたくない
と いって わが家の 関係が
急速に冷え切っていったのは
この胸事件
たかが胸 されど胸
年頃になりかけた 娘は
父親に そういうことを いわれたくなかった
はやく この漁師町を でなければ
と 泣きながら
アガサ クリスティを
その日 まる一冊 読みましたとさ
わたしがデリカシーのない人間である
ということは ちゃーんと 知っている
でも 父ほどデの字もない人を
みたことも きいたこともない
彼の武勇伝は ありすぎて
書けない
でも 潜在意識で
男が 男性が キライなのは
彼の影響大
ここで 私 男 好きです
と書くのも
また デリカシーのない話では
ある
多感な娘時代ということで 私がね
世のなかのお父さんは
きっといわないよね?