私はちいさいときから 魚 野菜とにかく好き嫌いが異常だった
まず 魚は焼いたしゃけしか無理 私の生まれ育ったところは 豊かな漁場と山の
幸にあふれていた そうわたしは異端児
すべてのパリの女の子が おしゃれじゃないように ロシアにうまれても
ウオッカがきらいなように ドイツ人がザワークラフトと黒ビールがきらいなように
わたしは小さいときからおいしい 新鮮な魚がたべられない子 として
人様から白い目でみられていた そのくらい 魚が豊富なのである
しかし 劇的なことがおきた もう四年もまえに別れた元彼とつきあっているとき
魚のおいしさ 刺身 寿司がまったく食べれなかったのに 食べれるようになった
人生最後の時は たきたてのごはんでつくったおにぎり まるで裸の
大将
とおもっているが のど黒がたべたい のど黒
変な名前の魚ですが のど黒