なかなかブログを更新できずにいます。

結果的に息子は公立中学に進学し、サピックス中学部で学び、高校受験で早慶附属二校に合格することができました。

 

今日はサピックス中学部についてです。子どもが早慶付属の受験を目指している親御さんのお役に立てればと思います。

 

入塾するべき時期

入塾するべき時期、つまり高校受験対策をいつからスタートさせるかですが、普通の子が筑駒、開成、早慶付属などの難関校を目指すのであれば、できるだけ早い時期にスタートすることをお勧めします。サピックスでは中2の2月までに中3までの学習範囲を終わらせ、基礎を仕上げます。中3はその基礎の上に高校受験(特に志望校別)の受験勉強を行います。そのため、入塾時期が遅れれば遅れるだけ、追いつくのはキツくなりますので注意が必要です。

 


戦う相手は帰国子女


息子のクラスメイトの半数近くは帰国子女でした。彼らの多くは帰国子女枠ではなく一般枠で受験しています。彼らの親御さんと話す機会がありましたが、帰国子女は一般枠の方が有利に戦えると言っていました。

 

言うまでなく英語がネイティブの彼らは英語以外の二教科に勉強時間を充てることができるので、息子みたいに平凡な子よりもかなりのアドバンテージがあります。それに早慶受験の英語の出題問題は中学英語をはるかに超えた長文と難問です。

 

なので早慶受験は帰国子女が有利となります。それを踏まえ、早慶受験を甘く見ず、受験対策はできるだけ早くスタートを切った方が良いと思うのです。

 

余談ですが、私の知り合いに息子を早慶に進学させたい母親がいました。でも彼女は、息子は中学2年の夏くらいから早稲アカに入れば間に合うだろうと考え、それまで子どもは部活動に専念していました。その息子さんは中学2年の夏期講習から早稲アカに入塾しましたが、学習進度に追いつくことはできず、むろん早慶は全落ちし、中堅の自称進学校に進学しました。学校から出される山のような宿題をこなしても大学受験でも早慶は全落ちし、一浪してMARCHに進学しました。

 

 

サピックス中学部でかかった費用


我が家がサピックス中学部に支払った金額は下記の通りです。

 

中1(5科目)514,632円

中2(5科目)660,440円

中3(3科目)950,240円

合計 2,125,312円

 

※平常授業、春期講習、夏期講習、冬期講習、GS特訓、志望校別対策講座すべて含んでいます。

※年度ごとに料金が変動する場合があります。ご了承ください。

 

今、思い返せば、結構な額を支払ったと思います...。驚き

 

我が家はさほど裕福ではないので、切り詰めるところは切り詰め、色々とやりくりして捻出した感じです。これだけのお金を支払って、もし息子が適当な気持ちで通っていたら、私の心は折れていたと思います。ゲロー

 

息子も薄々、苦労して支払っていると気づいていたと思います。息子はなんとしても早慶以上に入りたいと渇望していましたし、怠けずに3年間、頑張り続けました。たとえ結果が振るわなかったとしても支払った金額は無駄ではなかったと思います。

 

逆に息子の学習意欲が低いと親としてはかなりキツいです。実際に授業中寝ていたり、宿題も出したり出さなかったり、そういう子は実際にいましたし、その子の親は大きな出費を強いられ、家庭内不和に繋がったと思います。

 


クラス分けについて


サピックス中学部では定期的に行われるテストが偏差値50以上だと応用クラス、以下だと基礎クラスに分けられます。(生徒数が多い校舎では3クラスに分けられます。)この偏差値というのは、やる気の数値とも言えます。

 

サピックス中学部の最初の保護者会で、学年主任から「応用クラスに在籍している生徒の7割は早慶付属校のいずれかには合格しています。」という説明がありました。

 

本当にそうなのか?と思っていましたが、実際、息子の代もそれくらいの割合、もしくはそれ以上の割合で、応用クラスの子は早慶付属以上に合格していたし、ダメでもMARCH付属には合格していました。サピックスの合格率はかなり高いと思います。

 


宿題の量


サピックス中学部のテキストは小学部と同様に基本的に授業内で当日配布されます。予習はせず、家に持ち帰って宿題と復習をするスタイルです。宿題の量は適量でした。特に中学1、2年生時は抑えめの量で、学校の宿題や部活をやってもこなせるレベルです。(ハードな部活は両立できるかわかりませんが。)それでもやらない子はいましたし、当然のことながら、それではサピックス内の偏差値は50以下となってしまいます。

 


サピックスはオススメか?


サピックスといえば小学部が有名で中学部は校舎数も少なく目立ちませんが、早慶を含む難関校、MARCH付属校への合格確率が高い塾だと思います。やる気さえあれば、いずれかの早慶付属、ダメでもMARCH付属、それに相当する進学校には合格できるレベルに達します。そういうシステムが構築されている感じです。

 

塾風はスパルタ系のゴリ押し感はほとんどありません。担当講師陣も熱血とはほど遠く、熱量で生徒を盛り上げることもない感じです。宿題量も加減されており、息子は受験本番まで十分な睡眠時間を確保していました。サピックスから帰ってきて風呂に入り、夕食を食べながらNETFLIXでアニメを数話分見て気分転換していたくらいです。

 

少人数制なので講師に質問もしやすく、息子もよく居残ってわからない問題を理解できるまで質問していました。(サピックスを使い倒していました。)

 

子どものモチベーションが高かったり、勉強はやりたくないけどやらないわけにはいかないと理解しているタイプであれば、とても良い進学塾だと思います。逆に親御さんが言わないとやらないタイプ、言ってもやらない、反抗するタイプは向いていないかもしれません。その場合、宿題をやったりやらなかったり、寝ていたり無断欠席するなどサボる傾向があり、途中でやめていく子も一定数います。

 

そもそも難関校〜MARCH付属に合格できるのは最初からモチベーションが高く、努力を惜しまないタイプで、偏差値が高くなればなるほどその傾向が強くなるのは言わずもがなです。なので、この層を多く囲い込むことができる塾は合格実績と確率は高くなるとも言えます。

 

そうではない子ども(モチベーションが低い生徒)をお客様として多く取り込もうとするか、入塾テストの結果でお断りするかは塾によって異なり、サピックスは後者であるともいえます。