昨日はサピックス中学部、初日の授業でした。

 

三科目各1時間、合計3時間です。途中休憩はありません。終わるのが21時30分。慣れないうちは(本人が希望している間は)送迎することにしました。サピックスの立地にもよりますが、昨日の感じだと帰りの電車がけっこう混んでいました。

 

クラスは10人にも満たない少人数だったそうです。これからポツリポツリと入塾して、人数が増えてくるのでしょうね。

 

「男子の中にね、小テストの答え合せの時に、自分の間違えを消しゴムでゴシゴシ消して正解にしちゃって、先生から「満点の人、いますか〜?」と聞かれた際に、すかさず「はい!」と手を挙げていた子がいたんだよ。それってズルくない?」と息子が言っていました。

 

まだまだ小学生の男の子。精神的にまだまだ幼い面を持っているなぁ...。中学生になるとまた変わっていくんだろうなと思います。

 

で、その話を聞いた時、水泳選手コースでの体験を思い出しました。

 

水泳選手コースでもズルをする子は一定数いて、ブレストの練習中、バタ足キックをしていたり、前を泳ぐ子を抜くためにフライングしたり、コースロープをぐっと引いてスピードアップしたり...けっこう、そういう子たちっていました。「ズルをして僕を追い抜こうとするんだよ。」そんな話を練習から帰ってきた息子から聞かされた時は「ダメだよな。ズルしたって何も自分の為にならないのにな。」と言っていました。

 

しかしながら、そういう子が練習でズルをしていても、どんどん速くなって記録会でタイムを縮め、先に昇級していくのも見てきました。えぇぇ!とやり切れない思いです。毎日、練習に来ない子、練習で手を抜いている子もどんどん先に昇級しちゃったり...息子には常々「努力は必ず報われる」と言っていましたが、(;´д`)現実的には、ズルでも休んでいても、記録会でタイムを縮める子達はいて、どんどん昇級しちゃいます。

 

通っているクラブは毎日、ハードな泳ぎ込みをさせて、それを続ければ速くなるみたいな考え方でした。なので真面目な子にとって練習を休むって不安なのです。息子は疲れている時でも弱音を吐かずに練習に行っていました。そして一本一本を手を抜かずに泳いでいたのですが、今になって考えれば、それがマズかったのかもしれません。というのは、筋肉には超回復が必要で、激しいトレーニングを毎日、続ければパフォーマンスは落ちてしまいます。その現象が息子に起きていたのかなと思います。ゲッソリ

 

決定的だったのは去年、接骨院に息子を連れていった時の事です。先生に「足首周りの関節が緩くなりはじめています。」と言われました。バタ足の練習で、クソ真面目にやりすぎて、足首に負担がかかり過ぎていたのです。その時、親としてしくじったなと思いました。それ以来、筋肉痛があったり、疲労が溜まっているように見える時は練習を休むように言いました。ですが、その後、いい感じでタイムが縮んできています。

 

難関校の子たちはスポーツの大会でも良い成績を収めている話を聞きます。つまり彼らは知恵を使って分析し、効率的なトレーニングができるからです。インテリジェンス・クオリティの違いです。これは重要だと思います。以前、欧州のジュニアサッカークラブの記事を読んだ事がありましたが、そのクラブではあえて練習量を減らして子供を育成しているとの事でした。

 

非効率な努力ほど無駄なものはないです。下手すればやる気もなくなり、身体も崩してしまいます。逆に効率的な戦略の上での努力は結果を出しやすいし、子供も結果が出るのでモチベーションが出やすい。そう思うのでした。

 

(このブログ内容は決してズルを肯定するわけではありません。いかなる場合でもズルはすべきではないと思っています。)