アレックス・シアラー「スノードーム」を読み終えました。
ブルボン小林さんの「あの人が好きって言うから 有名人50人の愛読書」で政治家、芸能人などさまざまな分野の有名人の愛読書が紹介されていて、そこで米津玄師さんの愛読書として紹介されていた本です。
米津玄師さんは、私の大好きな「銀河鉄道の夜」をモチーフにした「カムパネルラ」という歌(この歌も好き💓)を歌っているし、読書の趣味が合うかも!?なんて思って読んでみました。
読みやすくてびっくり。
400ページくらいあり、時間がかかると思っていたのですが、まさかの1日で読んでしまいました。(笑)
3時間くらいかかったかな?
最初はSF?ファンタジー?というような不思議な世界観だなーと思っていました。
中々、世界観になじめず……しかし、キャラクターが魅力的で話にだんだん引き込まれました。
特に、エックマンの心理描写。醜い見た目の小男で、コンプレックスから心の歪んでいるエックマン。
しかし、根は善良なのでは?と思えるところもあり、クリス(クリストファー)との交流はほっこりするものがあります。
このエックマンこそがこの物語の主人公ですね。
エックマンのことを歪んでいると思う一方で、こんな奴の気持ちは分からない!と切り捨てられない私。
私の中にもエックマンがいるのかもしれない。
嫉妬、独占欲、上手くいかないのは自分じゃなく世界のせいだと責める気持ち、孤独、寂しさ。誰かに愛されたいという痛い程の渇望。
でも、誰かに愛されたいと思わない人なんているでしょうか?私はいないと思う。必ずしも恋愛でなくても、親や友達、誰かから愛されたいって思うのはとても自然なこと。
しかし、エックマンのこの渇望は満たされず、それ故、悲劇が生まれます。
ついに一線を越えてしまうエックマン。
人としてやってはいけないことをした。
そんなことをしても、誰の愛も手に入らないのに。
きっと本人もそれはわかっていた。
エックマンせいで家族を失ったクリスはそんなことを知らず、エックマンを頼りにする。
このへんは、ちょっとラプンツェルっぽいなと思いました。
本当の親子のように過ごすエックマンとクリス。
エックマンにとっては、本物の家族は絶対に手に入らない。だけど本当の父親のような思いでクリスを育てるエックマン。ちらほら間違ってるし、いびつな愛に感じることもありますが……
エックマンは、クリスに「お父さん」って呼ばれたかったんだよね。クリスはお父さんが大好きだから、他の人を「お父さん」と呼ぶことは絶対にないと思う。誰もクリスのお父さんの代わりにはなれないから。
それでも、お父さんと呼ばれないからって、クリスの家族じゃないってことはないし、クリスから愛されないってことでもないのに。
死んだエックマンを見て、「愛してる」と泣くクリス。生きている間に、エックマンは誰からかそう言って欲しいとどれだけ強く望んでいたのか……
人として許されないことをしているエックマンにここまで同情的になってしまうのは、作者の書き方が本当にうまいと思う。
ただの狂人として描くことだってできたのに。
もちろん、私がクリスの立場だったら、エックマンは絶対に許さない。
クリスは被害者で、エックマンは加害者である。
でも、読み終えるとエックマンへの同情と哀しみで一杯になる、そんな物語。不思議。
クリスの最後の決断は、私も同じことをするかもなと思いながら読みました。
私はスノードームを読んで、なぜか「白夜行」を思い出した。幼いころ愛を知らずに育ち、心が壊れてしまい、その心は二度と元に戻らない。そして加害者になる。そんなところが似ているって感じたのかな。
心に残る物語でした。
アレックス・シアラーといえば、YA向きの書き手さんというイメージ(私はこれが読むの始めてでしたが。)でしたが、これは大人向きな感じですね。
他の小説も読んでみたくなりました。
ブルボン小林さんの「あの人が好きって言うから 有名人50人の愛読書」で政治家、芸能人などさまざまな分野の有名人の愛読書が紹介されていて、そこで米津玄師さんの愛読書として紹介されていた本です。
米津玄師さんは、私の大好きな「銀河鉄道の夜」をモチーフにした「カムパネルラ」という歌(この歌も好き💓)を歌っているし、読書の趣味が合うかも!?なんて思って読んでみました。
読みやすくてびっくり。
400ページくらいあり、時間がかかると思っていたのですが、まさかの1日で読んでしまいました。(笑)
3時間くらいかかったかな?
最初はSF?ファンタジー?というような不思議な世界観だなーと思っていました。
中々、世界観になじめず……しかし、キャラクターが魅力的で話にだんだん引き込まれました。
特に、エックマンの心理描写。醜い見た目の小男で、コンプレックスから心の歪んでいるエックマン。
しかし、根は善良なのでは?と思えるところもあり、クリス(クリストファー)との交流はほっこりするものがあります。
このエックマンこそがこの物語の主人公ですね。
エックマンのことを歪んでいると思う一方で、こんな奴の気持ちは分からない!と切り捨てられない私。
私の中にもエックマンがいるのかもしれない。
嫉妬、独占欲、上手くいかないのは自分じゃなく世界のせいだと責める気持ち、孤独、寂しさ。誰かに愛されたいという痛い程の渇望。
でも、誰かに愛されたいと思わない人なんているでしょうか?私はいないと思う。必ずしも恋愛でなくても、親や友達、誰かから愛されたいって思うのはとても自然なこと。
しかし、エックマンのこの渇望は満たされず、それ故、悲劇が生まれます。
ついに一線を越えてしまうエックマン。
人としてやってはいけないことをした。
そんなことをしても、誰の愛も手に入らないのに。
きっと本人もそれはわかっていた。
エックマンせいで家族を失ったクリスはそんなことを知らず、エックマンを頼りにする。
このへんは、ちょっとラプンツェルっぽいなと思いました。
本当の親子のように過ごすエックマンとクリス。
エックマンにとっては、本物の家族は絶対に手に入らない。だけど本当の父親のような思いでクリスを育てるエックマン。ちらほら間違ってるし、いびつな愛に感じることもありますが……
エックマンは、クリスに「お父さん」って呼ばれたかったんだよね。クリスはお父さんが大好きだから、他の人を「お父さん」と呼ぶことは絶対にないと思う。誰もクリスのお父さんの代わりにはなれないから。
それでも、お父さんと呼ばれないからって、クリスの家族じゃないってことはないし、クリスから愛されないってことでもないのに。
死んだエックマンを見て、「愛してる」と泣くクリス。生きている間に、エックマンは誰からかそう言って欲しいとどれだけ強く望んでいたのか……
人として許されないことをしているエックマンにここまで同情的になってしまうのは、作者の書き方が本当にうまいと思う。
ただの狂人として描くことだってできたのに。
もちろん、私がクリスの立場だったら、エックマンは絶対に許さない。
クリスは被害者で、エックマンは加害者である。
でも、読み終えるとエックマンへの同情と哀しみで一杯になる、そんな物語。不思議。
クリスの最後の決断は、私も同じことをするかもなと思いながら読みました。
私はスノードームを読んで、なぜか「白夜行」を思い出した。幼いころ愛を知らずに育ち、心が壊れてしまい、その心は二度と元に戻らない。そして加害者になる。そんなところが似ているって感じたのかな。
心に残る物語でした。
アレックス・シアラーといえば、YA向きの書き手さんというイメージ(私はこれが読むの始めてでしたが。)でしたが、これは大人向きな感じですね。
他の小説も読んでみたくなりました。