私は一時期、セックス依存症だったと思う。
単純に嫌なこと全てから逃げたかったけれど、逃げられなかったはけ口だった。
元は夫とのセックスレスだった。 不倫する言い訳によく使われるやつ。
そして夫が失業して、何年も職に就かない生活を送っていて、私が家計を支える為にブラック企業で死ぬほど働いていた。
寝る間も惜しんで、毎日終電まで残業して、シャワーを浴びて数時間寝るだけに家に帰り、化粧もせず、服もカッターシャツに黒のチノパン、お昼ご飯も食べられず席でパンを囓る。
そんな生活を何年か送っていた。
たまたま異動があって、少し仕事に余裕ができたとき、ふと、このまま年をとっておばさんになるのかな・・・と思った。
結婚から5年程経った頃だった。
そんな時に、ネットで知り合ったのが元の彼氏だった。
最初は、セックス依存ではなく、恋愛に溺れる、恋に恋する、というやつだったと思う。
ただ、その元彼とは身体の相性がとてもよくて、そして今まで感じたことのないエクスタシーを感じるようになった。
そこで、セックスすると頭が空っぽになって、そして気持ち良すぎて何もかも忘れてしまう、という、ドラッグのような味を覚えた。
そういう時に、元彼と別れ、そして今彼との不安定な関係になった。
恋愛することで現実逃避できていたのに、恋愛が終わり、今彼は彼女がいるから好きになれない、でも離れたくない。
しかも頻繁に会えない相手で、セックスもあまりできない。
そんな事から、出会い系サイトで次々に男性と会い、ヤリまくった。
本当に病気だったと思う。