彼と初デートの日は、とても緊張した。

 

彼には、「何されてもいいです。好きにしてください。」と言っていた。

 

「彼からは、じゃあ言うことは何でも聞いて。嫌と言わない約束できる?と言われて約束をしていた。

 

当然、彼がSMが好みだというのは知っていたし、元彼もややSMぽいことをしていたので、覚悟をしていた。

 

仕事を少しだけ早く抜けて、職場の近場で待ち合わせ。

 

彼が車で迎えにきて、まっすぐホテルに行くのかな?と思ったら、人気のない場所まで行って、キス・・そして愛撫。

 

それだけじゃなくて、玩具で弄ばれた。

 

玩具は初体験だった。

 

その玩具は、挿入したままにできる仕様になっていて、彼は挿入したままショーツを履かせて、散歩しようと言い出した。

 

嫌と言わない約束だったよね、と言われて、夜の夜景のきれいな人がいる道を散歩・・・。

 

当然、私は歩けなくて、でも、声とか出せなくて・・・となる。

 

やっとのことで、車に戻ったら、外してくれるのかと思ったらそのまま・・・

 

そしてホテルに入った。

 

やっと玩具をとって貰ったら、今度は、縄で縛られた。

 

赤い綿ロープだった。

 

鏡の前に連れていかれ、自分の姿を見るように言われた。

 

「嫌・・・」というと、「嫌って言わない約束だったよね?」と言われて、嫌と言えなくなってしまう。

 

それから、玩具で弄ばれて、ベットへ。

 

縄をほどき、拘束具をつけられて、そして、彼に抱かれた。

 

初めてのことだらけで、余裕がなくて、元彼の大失恋なんてどこかに吹っ飛んでしまった。

 

あまりに刺激が強すぎて、その日はどうやって彼と別れて帰ったか、記憶にないくらい。

 

たぶん、特に次の約束などはせず、またメールします、ということで別れたのだと思う。

 

 

そして、ひとつ分かったことがあった。

 

SMプレイこそが、私を満たすことなのでは・・・ということ。

 

 

*彼との出会いはここで終わりです*