今日から二月。
サトウハチローさんの、「日めくりのカレンダー」という詩を思い出した。
わたしは
日めくりのカレンダーが
好きなのです
きょうも一日
いやなことが なかったと
日めくりのカレンダーに おじぎをして
しずかに はぎとった
私のカレンダーは日めくりではない。
“月めくりカレンダー”とでも言えばいいのだろうか、一月にさよならして、一枚はぎとった。
子供の頃は毎年、日めくりのカレンダーが神棚のそばにかけてあった。
父が毎朝、手を合わせお辞儀をしながらめくっていた。
神棚に向かってお辞儀をしていたのか、カレンダーにお辞儀をしていたのか、はっきりとは思い出せない。
毎日毎朝、神様とカレンダーに、家族の無病息災を祈っていたのかもしれない。
手を合わせてお辞儀している父の後姿を思い出してしまった。
わが子は、父親のどんな姿を思い出すのだろう・・・・・