絵本童話 シリーズ あらしのよるに  第五部 | れいよん・雑記

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明日はあしたの風が吹く。

第五部 どしゃぶりのひに


本 「どしゃぶりのひに」(2003.10.3第18刷発行   本 「どしゃぶりのひに」(2003.10.3第18刷発行 


夕暮れ時の穏やかな陽差しを受け、枯れ草を踏み倒しながら小さな丘を登るヤギのメイ。

向こうの丘ではオオカミのガブが枯れ草を踏み倒しながら登る。ガブとメイの秘密の合図なのである。


当日、ガブとメイが約束したその丘には“餌”を求めてオオカミたちも来ていたのだ。

幸いなことに、ガブは仲間より先にメイを探しだし密かに逃がしてあげる。そんな二匹の行動を見たヤギが、オオカミに襲われ命からがら逃げ帰って来て、ガブとメイのことを仲間たちに話してしまう。

ガブまた、メイとのことを仲間に知られてしまっていたのだ。


とてもきのあうおともだちにであったので、なかまに、そのともだちのはなしをした。ところが、なかまは、そのともだちのわるいうわさをおしえてくれた。さあ、どっちをしんじたらいい?  木村裕一


北の丘にはオオカミの群れ、西の林にヤギの群れ、行く先々には噂好きの森中の動物たちの目や耳が・・・

ガブとメイにはお互いから聞き出さねばならないことがある。気が重い。とぼとぼと歩くガブとメイ。

川原でメイが足を滑らせてしまった! 川に落ちたら流されてしまう! 必死でメイを助けるガブ!


“ぬくもり”を感じあった二匹の進む道は決まったのである。

谷川の向こう岸を目指して激流へ・・・・  小さな水しぶきがあがる。


ガブとメイは生きて。再び巡り会うことができるのだろうか・・・・・・・・・・



どくしゃのみなさんから始まる文(青色部分)は、この本から転記しました。

カバーの表紙折り返し部分に記されています。