昨年購入した本の大半は、“積読”で終わってしまっている。
慣れない仕事にかまけて、腰をすえて読んでいる時間がない!
と、言い訳をしていた私であった。
そんな自分に決別しよう。
時間を見つけて、すこしずつでもいいから読もうと決意した。
まず、表紙が美しい本から読んでみるか、と、ピンクの表紙の単行本を選ぶ。
昨年7月初めに購入しておいた『魂萌え』である。
三日もかかったが読了。細切れの時間でもなかなか読めるものである。
私の近辺にもいるような感情をむき出しにしない専業主婦(敏子)が、次々おこる“予期せぬ出来事” に悩みつつも無意識のうちに“魂が燃えだし”行動を起こし自立していくストーリー、まさしく “魂萌えだ!” と、思った。
ピンク地に花柄の表紙がぴったりだ!と、一人悦に入る。(花はダリアかしら?)
登場人物は、ヒロインの関口敏子、敏子の夫、夫の趣味(蕎麦打ち)仲間であるおじさんたち数名、敏子と高校時代の同級生3人、敏子の娘と恋人、アメリカ帰りの息子夫婦と子供たち、愛人伊藤昭子、フロ婆さん、フロ婆さんの甥(カプセルホテルのフロント係)、デパートのカフェテラスで知り合ったS.17年生まれの西泉佐和子、その他数名。
ありそうな話ばかりだったので、考えさせられる。
私が敏子の立場だったら、どう対応し、どのように生きていくのか・・・
敏子の年齢になるまでには、まだまだ先が長い。
だけど、その年齢に達したらやはり、『木にしがみつくのは馬鹿げている。』と思うであろう。
女が老いるということは、そのような感じなのかもしれない、などと想像してしまった。
ん?本の帯の背に『若い人には、まだ想像できない世界』とあるけど、想像できる私って・・・・・
そうそう、『魂萌え』の表紙の花の名前をご存知の方、教えてください。