忘れられない私の武勇伝
私ってこんなに強い人間だったかな。。。
4年間お偉いさんの秘書をしており、おっさんの偉そうな態度には慣れっこな私。
しかし、半年前にこの方の代りにやってきた新たな上司。
あまりの彼の横暴に耐えられずガチンコ勝負を決行した時の会話
私:
Gさん(うちのセクションのお偉いさん)の秘書、おろさせて下さい
(かなりショックをうけた)Gさん:
え・・・・・、なんで?
私:
Gさん流のやり方を通したいのであれば、 私以外の人間を秘書にして下さい。
私には無理です
Gさん:
え、僕の何が悪いの・・・?
私:
人の話を聞かない、時間も約束も守らない、全ての責任を私に押し付ける。
そんなGさんの為に、体を壊してまで仕事なんてできません。
Gさん:
知らなかった・・・
僕はいつ人の話を聞いていないの?
私:
いつもです・・・
(さらにショックなご様子の)Gさん:
気付かなかった・・・ 他には?
私:
10分毎に私を呼びつけ、20分かけて仕事と関係無いことを指示してきますよね。
その指示された事を片付ける前にGさんはまた私を呼び出し、また些細なことを延々と話してくるのです。
それが1日に10回以上繰り返されるわけです。
Gさんがオフィスにいらっしゃる限り、私は仕事をすることができません。
私の仕事はGさんが会食に出られてから始まります。
だから私は普通の時間に帰ることができません。
Gさん:
そっかぁ。
僕もこの部に来たばかりで色々と大変で、ついついrubyさんに頼っちゃったんだよね。
少しでも自分の負担を軽くする為に、全部rubyさんに仕事をふっちゃったんだ。
(唖然とした)私:
え、Gさんと私、立場が違いますよね・・・?
ご自分の大変さを、いちアシスタントに過ぎない私に押し付けたって事でしょうか・・・?
Gさん:
ごめんなさい・・・ でも僕悪いところ直すから、秘書はrubyさんにやってもらいたいんだ
もうそんなに色々頼まないからさあ。
私:
色々頼まれる事が問題ではありません。
全ての事を私に任せると言っておきながら、ご自分の意にそぐわないと私を責め立てますよね。
私の存在は、Gさんにとって責任転嫁の為の存在に過ぎないと気付きました。
もう私はGさんを信頼することができません。
Gさん:
・・・・。でもやっぱり考え直してくれないかなあ。
私:
もう本当に無理です。 私を解放して下さい。
すごいなあ、この会話。。。
1時間続いた私と上司のガチンコ勝負
伝説になっちゃうかもな。
秘書としてこういうことを上司に言うべきかものすごく迷った結果、クビ覚悟でこのようなお話をさせて頂きました。
しかしこのやり取りを同僚に話したところ、一躍私は英雄扱いです
なぜならこのGさん、超わがままでベイビーで部下を困らせたら世界一ってくらいの悪評を放つ人だったのです。(この悪評、本人は全く気付いておらず・・・)
Gさんの普段の言動をまとめてみました。
①人の話を全く聞かない&人の話をさえぎる&内容の無い話を延々と続ける。
②10分毎に私を呼びつけ、20分かけてくだらない依頼をしてくる。(これが1日に10回以上繰り返される)
③3歩歩くと大切な事も含め全て忘れてしまう。
④頭の中は、ゴルフ60%、美味しいレストラン20%、JALのマイレージ10%、会長・社長のご機嫌取り8%、仕事&部下のこと2%。。。
(全て忘れるくせに、ゴルフ、お店情報は絶対に忘れないのがすごい)
⑤相手がお客様であろうが必ず約束の時間に遅れる。
⑥何かあると全て私のせいにする。
⑦挙句の果てには、「俺、偉いからさ。」で片付ける。
⑧部下には、「俺のやり方に文句がある奴は全員出て行け!!」と怒鳴る。
(そのうち本当に皆出て行くだろう。。。)
⑨とにかく品が無い。
そして何より、
⑩頭が悪い
Oh, no~~~
この会社、平気なのか・・・?
なぜこんな彼が偉くなっちまったんだ。
結構な優良企業なのだが、潰れる日もそう遠くはないかも知れない。。。
だからこそ「私が言わねば」と思ったのです。
Gさんがわが部にやってきて以来、部下の誰もが口にしていた言葉。
やってらんねぇ
部下達とGさんの板ばさみ状態だった私。
全ての部下の愚痴は私の耳に入ってくる。
誰もが反発したい気持ちをおさえ、その代わり私に文句を言ってくる。
私だよ、やってらんないのは。。。
いつの間にかぶつぶつ文句を言うようになっていた私。
誰から見てもブサイクだったと思う、本当に。
自分がもう限界だと感じたのは、生まれて初めて蕁麻疹ができた時。
もうやめよう・・・
私の7倍もお給料をもらってるGさんの為に、私がこんな無理をするなんて馬鹿げている。
このガチンコ勝負の結果、秘書をはずしてもらった私。
今は別の人のアシスタントをしており、超ハッピー
私の代りにGさんの秘書をやって下さっているスーパーアシスタントな先輩でさえも、私と同じ思いをしています。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
「rubyちゃんが体を壊して辞めちゃうくらいなら、私が頑張るから!!もう無理はやめて!!」と私を救ってくれた先輩。
涙が出ました。
私の周りには素敵な同僚がたくさんいます。
私は本当に恵まれていてラッキーだし、とっても幸せだと日々実感しております